超久しぶりに読書をしました。
どうも、角田です。
本当に珍しいわね。
読書したって記事は最後いつかしら。
去年の4月に書いてる、さくらももこさんの「もものかんづめ」かも。
ああ、じゃあ完全に1年くらい経ってるのね。
ね、こんなに読んでないなんてびっくりだよ。
で、何読んだのよ。
はい、これです。
「貝に続く場所にて」
群像新人文学賞だけじゃなくて、芥川賞も取ったすごい作品だよ。
へぇ、どんな話なの?
……うーん……超難しい話だった。
まぁ、あんたみたいに読書の習慣がないと難しいのもあるわよね。
いや違う違う。
文章とか、表現は分かるんだけど、表現されてる情景とか世界観が前衛的すぎて難しかったんだよ。
ちなみに、あらすじはこちら。
コロナ禍が影を落とす異国の街に、9年前の光景が重なり合う。ドイツの学術都市に暮らす私の元に、震災で行方不明になったはずの友人が現れる。人と場所の記憶に向かい合い、静謐な祈りを込めて描く鎮魂の物語。
要は、ドイツで暮らす主人公のもとに、昔津波で行方不明になった人が訪ねてくる話だね。
全然あらすじまんまじゃない。
別に難しそうじゃないんじゃない?
面白そうだけど……。
うん。
最初は普通の小説みたいだよ。
表現が細かくて文学的だけど、最初は9年間消息を絶ってた人と急に会って気まずいみたいな感じ。
でも、だんだんと因果関係がわからなくなってきて、でも、物語は当たり前みたいに進行していくから僕も必至でついていったよ。
主人公の背中から歯が生えてくるあたりで完全に分からなくなったね。
え、なにそれ。
って思うでしょ?
読み終えた僕も分からないんだ。
え、読み終えた感想はどんな感じ?
うーん……。
絵画で例えると、風景画かなと思ってたらだんだんと抽象画になってきて、でも実はテーマをもったシュルレアリスムで、さらに急に現代アートになっちゃったって感じかな。
なんとなくついていけたから、テーマになってる「記憶」とか「存在と不存在の共存」みたいなのはちょっとわかったかも。
????
なにを言ってるの?
いや、分かんない。
ちょっと僕にはレベルが高すぎる本だったかも。
「たまたま図書カード手に入ったから久しぶりに小説でも買っちゃおうかな。でも、久しぶりだし薄めの本にしちゃお。」で手を出していい作品じゃなかったね。
ここまで芸術に振った作品は初めてだったからいい経験だったけど。
へぇ、短いのね。
文庫版で200ページくらい。
でも、読む時間は通常の倍以上かかったね。
そもそも文の密度が濃いし、セリフがほとんどないから、処理しなきゃいけない情報が多すぎるんだ。
これでまた読書の習慣が始まるかもね。
いや、しばらくはちょっといいかも……。
以上。