アマちゃん、ちょっと掃除するから自分の部屋に行っててよ。
ええー。
暑いので嫌ですよ。
私の部屋のエアコンをつけて、1時間したらまた呼んでください。
なに馬鹿なこと言ってんの。
ほら、しっしっ!!
あーん!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
メメちゃん、いますかー?
って、なんですかこの暑さは。
エアコンがついていませんね。
あらアマちゃん先輩。
私の部屋に来るなんて珍しいですね。
あ、お構いなく。
今用事がなくなったので。
またまたぁ。
そんなこと言わずにゆっくりしていってくださいよ。
今、あったかいお茶を淹れますから。
メメちゃんは我慢大会でもしてるんですか?
私、今ここにいるだけで汗が止まらないんですが。
あら、そうでしたか。
私にとっては適温だったので気づきませんでした。
エアコンとかもないんですか?
ありますよ?
つけましょうか。
(ぽちっ)
あれ?
(ぽちっぽちっ)
…………。
…………。
壊れちゃってるみたいですね。
まぁ、あまり気にしないでくださいよ。
すぐに暑くなくなりますから。
そうですね。
熱中症になる前にあっちにいきますよ。
おやまぁ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
大ちゃーん。
いますかー?
んあ。
どうしたんだ雨海。
お、大ちゃんのお部屋はちゃんと涼しいですねー。
実は角田さんがリビングをお掃除しているので追い出されてしまいまして……。
ちょっと涼ませてください。
ああ、いいぞ。
ふー……これでひと段落です……。
…………。
(さっきのメメちゃんの部屋が暑すぎて麻痺してましたが、大ちゃんの部屋もそこまで涼しくはないですね。
できればもっと温度をさげたいんですが……)
……???
(ええい、温度を変えちゃいましょう。
大ちゃんもより涼しい方がいいに決まってます!)
(ピッ)
んあ。
雨海エアコンを操作したか?
あ!! 勝手に温度を下げるんじゃないぞ!
18℃なんかにして……。
えー、大ちゃんも涼しい方がいいでしょう?
あたしやカガは寒い方が嫌なんだぞ。
ほら、分かったら24℃に戻すんだ。
あー、なるほど。
だから大ちゃん達はリビングを早歩きで通り抜けていくんですね。
ほら、風が強まってきたんだ。
失礼しました、戻しますよ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
おや、角田さん。
お掃除が終わったんですか?
うん。
もういいよ。
あ、またエアコンを止めて。
もう、冷やすのに時間がかかるんですから、勝手に切らないでくださいよ……。
(ぽちっ)
……あれ?
(ぽちっぽちっ)
ああ、さっきメメちゃんがリビングのエアコンに何かしてたよ。
なんか自分の部屋のエアコンが壊れてたから入れ替えるんだって。
え、そんなぁ!!
(その後、リビングとアマちゃんの部屋のエアコンを入れ替えて事なきを得ました)
以上。