角田さん! 大変です!
おや、メメちゃんどうしたの。
珍しいね、そんなに慌てて。
いやあ、私もこんな風になるとは思ってなかったんですよ。
お、アマちゃんもいるんだ。
どうしたの。2人そろって。
どうしたもなにも、見ての通りですよ。
ね? アマちゃん先輩?
え?
メメちゃんがまた変なことをしてて、私達入れ替わっちゃったんです!!
……へぇ。
やっぱり内面的なキャラが被ってるからかな。
あんまり違和感ないね。
もう!
そんなこと言ってないでなんとかしてくださいよ!!
って僕に言われても……。
メメちゃんのせいならメメちゃんしか解決できないよ。
それか、次回にすっきり忘れてるか。
私は別にいいですけどね。
アマちゃん先輩の身体なら友達もたくさんいるので、人生バラ色ですよ。
……え、私ってそんなこと言いそうですか……?
い、いえ、でもこんな角じゃゴロゴロできないです!!
いつもの、頭が痒いけど手がふさがってるときに、ソファに頭をこすりつける裏技が使えないじゃないですか!!
……メメちゃん、それは言わないでくださいよ……。
そ、それにほら、私たちが入れ替わったままだとややこしいですよ。
私は座敷童の身体と悪魔の魂ですし。
すごそうだけど、全然力がなさそうだね。
あ、そう言えば今日の料理当番はアマちゃんじゃん。
ひとまず準備してよ。
こ、これからお買い物なんて……!
セミが怖くて外に出られないです! ひー!!
……ちょっと馬鹿にしすぎじゃないです……?
それに、今日の料理もチャーハンですし、明日出す宿題も終わってないんです!!
……メメちゃん、そのくらいにしてあげなよ。
友達関係のことを言われたのは分かるけどさ。
お、鋭いですね。
いつ、私たちが入れ替わってないと気づいたんですか?
メメちゃんが友達関係のことを言われて引きつった顔をしたときかな。
あれ、アマちゃんは?
ああ、ちょっと言いすぎましたね。
ノックダウンしてます。
おふざけも程々にね。
以上。