秘境のゴミ屋敷の洗礼

 

ありゃ、ユキちゃんどうしたの。

今日はメメちゃんにべったりじゃない。

 

……………。

 

そうなんですよ。
今日は甘えたさんなんですかね?

 

メメちゃんも嬉しそう。

 

カガちゃんの時みたいに怖がるかと思ったけど、全然そんなことなかったね。

 

まぁ、ユキちゃんは突然屋敷に現れたわけじゃありませんから。
私に慣れる時間くらいはあったのでしょう。

 

でもユキちゃん、覚えておいてよ。

悪魔でこうしてベタベタしていいのはメメちゃんだけなんだからね。

 

他の悪魔だったらとって食べられちゃうんだから。

 

……!?

 

ね、メメちゃん?

 

「そんなことないですよ」って言えないのが怖いところですね。

 

……………。

 

あ、メメちゃん。

何か伝えたがってるよ。

 

うーん……可愛いですけど、やっぱり分かりませんね。
ちょっと耳打ちしていただけます?

 

あ! メメちゃん!

 

耳打ちしたらメメちゃんの角が刺さっちゃう!!

 

あ、これは失礼しました。

 

あーあ。

ユキちゃんが怖がって震えてるよ。

 

……(ガタガタ)

 

ユキちゃん、これくらいで怯んでいては、このブログではやっていけませんよ。

 

安心してください。

十分やっていけます。

 

以上。