ボロボロです、角田です。
角田さん、おかえりなさい。
どうも、カガです。
カガちゃん……。
これあげる。
ありがとうございます。
この黒い球は何ですか?
あ、角田さん、カガちゃんになにを渡してるんですか!!
カガちゃん、それは角田さんが会社で嫌なことがあったときに生み出されるもので、要は社会のヘドロみたいなものなんですよ。
ヘドロって。
角田さん、嫌なことがあったんですか?
あったよ。
朝っぱらから上司にめちゃくちゃ怒られてた。
でも、なんのことかよく分かってなくて、さらに怒られる始末。
で、一時間後くらいにその上司から連絡がきて、さっき怒ってることが上司の勘違いだったことが判明したよ。
「あ、そういうことか」と納得してたのもつかの間。
「そういう場面では相手が上司でも訂正しなきゃ」といった説教を喰らう始末。
いや、あんだけ一方的に怒ってたら訂正どころじゃないだろ。
……簡単にまとめるとこんなことが始業10分から起こったよ。
なんだか理不尽ですね。
角田さんも一言言ってやれば良かったんじゃないですか?
言えたらこんなに気分が落ちてないよ。
アマちゃん先輩、角田さんはどうして怒られたんです?
悪いことはしてないのに。
世の中の大体の人は悪くない人に怒っているんですよ。
たまたま角田さんが選ばれただけです。
以上。