どうも、完全な個人は存在しないのですね、角田です。
珍しく物思いに耽っていますね。
どうも、メメです。
……あれ、アマちゃんは?
さっき、お買い物をしてくると言って出かけていきましたよ。
彼女が外に出るようになって嬉しい限りだね。
で、今日話したいのはタイトル通りのことだよ。
うーん、これだけじゃ何を言ってるのか判然としませんね。
どういうことです?
海外の言葉でこんなのがあるよ。
「You are what you eat」
どういう意味か分かる?
あなたは……何……あなた食べる……?
コミュニケーションが取れないタイプの化け物じゃないんだから。
ってかメメちゃん高校生の設定だよね?
これ中学英語よ?
外国語はダメなんです。
全く。
これは「私は私の食べたもの(で形作られている)」って感じの意味かな。
あー。なるほど。
毎日バナナしか食べない人の身体はもう既にそれがバナナと言っても過言ではないんですね。
全然分かってないね。
まぁ、僕たちの身体、それを作ってる細胞は食べ物を材料として作られてるってこと。
ほう、興味深いですね。
それで、角田さんは何を言いたいんですか?
今のは体――物体の話だけど、精神の面でも同じことが言えるんじゃないかと思ってさ。
ほら、性格とかって遺伝子と環境が大きく影響を与えるって言うじゃない。
よく言うかどうかは知りませんけどね。
これまでの環境、周りの考え方、価値観を吸収して、時には吐き出してっていうような代謝を繰り返すことで自分の考え方とかが作られてるような気がする。
例えば親と真逆の思想に育ったとしても、それは親の考え方を吸収した後に別のものをかき集めて抗体を作っただけじゃないかと思ってるよ。
一理ありますね。
そりゃ言ってしまえば存在しないものですら類似品などを糸口に作られるんですから。
全く誰も思いつかなかったものを発明した人は天才と呼ばれていますからね。
常人がパッと到達できる域ではありませんよ。
ただ……角田さんに一つもの申すならば、「だから何ですか?」ってことです。
いや、そう言われても。
そうなんだよなぁ……って気づいて物思いに耽ってたんだけど。
まぁ、見づらいものではありますが、当たり前ですよ。
木造の家を見て「あれは木から作られてるんだ!」って言われても「そうですが?」って思いません?
思う。
なんか急にむなしさが消えて行きました。
逆に言えば、自分を作るものはある程度自分でコントロールできるので、角田さんのなりたい自分を目指せばおのずと集めるべきものが見えてくるはずですよ。
頑張っていこうと思います。
以上。