今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」
どうも、寿司バトル経験者の角田です。
少なくともお料理対決ではありません、アマちゃんです。
今週のお題が「おじいちゃん・おばあちゃん」ってことだから、おじいちゃんにまつわる心温まる話をしようと思います。
いやあの、タイトルから物騒な感じがはみ出してますよ。
そもそもなんですか寿司バトルって。
寿司を巡ったバトルのことです。
これは僕が大学2年生の時の話。
僕はそのときスーパーのパック寿司にハマっていました。
本当にどハマリしていたので、実家にいて晩御飯もあるのに、わざわざ買ってきておやつに食べてました。
あなたの生活習慣が既にオチみたいになってますけど、ここは何も言いません。
で、その日僕はいつものように大学帰りにパック寿司を買って帰ったのですが、少し帰りが遅かったこともあったので晩御飯に備えて三貫だけ食べて後は冷蔵庫にしまいました。
お母さんも息子がこんなことしてたらビックリでしょうよ。
と、ここで寿司バトルのルール説明。
このパック寿司の寿司をより多く食べた方の勝利です。
…………。
ちなみに買ったパック寿司の内容は八貫。
まぐろ、サーモン、いか、玉子、アナゴ、いくら、鯛、カジキ
この内の玉子、アナゴ、いくらを食べ、メインどころのマグロやサーモンは食後のお楽しみとしていました。
八分の三を食べているわけですから、現状僕が優勢ですね。
解説のアマちゃんさん、いかがですか?
誰が解説ですか。
そんなこんなで晩御飯を食べ終わった後に風呂、少しダラダラして、さぁ寿司を食べようじゃないか! って時に事は起こりました。
寿司がない。
あれ、僕の寿司は……?
僕が楽しみにしてたマグロ……。
冷蔵庫の前で途方に暮れていると、祖父がそこに通りがかりました。
祖父「おや角田どうした」
僕「ここにあった寿司知らない?」
祖父「ああ、あれお前のだったのか」
祖父「食っちまったぞ」
僕「……………」
いや負けてるじゃないですか、寿司バトル。
そんなわけで完敗した僕は祖父の素晴らしい試合を労いました。
僕「おいどうすんだよ! 僕の寿司!」
祖父は笑っていました。
そりゃ笑うでしょう。
二十歳の孫がお寿司食べられて怒ってきたら。
というかそもそも、パック寿司が中途半端に冷蔵庫に入ってたら食べ残しだと思うでしょうよ。
ましてや孫がそれを楽しみにしてるなんて思う人の方が少ないですって。
僕は謝りたくなさそうな祖父にどうしても謝ってほしかったんだ。
「ごめん」
それだけで良かったんだよ。
それを言うに事欠いて「融通の利かない奴」だなんて言われたら頭に来るでしょ。
あー。それは角田さんのおじいちゃんも良くなかったかもしれませんね。
相手が狂気に呑まれている時は大人しく身を引くのが最善なのに。
もうこの時点で寿司とかはどうでも良くなってて、ただ祖父と意地を張り合ってました。
どうしても頭を下げたくない祖父 VS どうしても謝ってほしい僕
そして、この戦いの行方は……。
僕が折れました。
急に話をやめて自室へ。
たしか、これが原因で別のブログを開設して思いのたけを吐き出した覚えがあります。
もうそのブログは削除されてましたけど。
うーん、ケンカの終わり方としては良くないですね。
どこか落としどころがないとお互いにモヤモヤするでしょう。
そうなんだよ。
それ以降、僕と祖父の関係はギスギスしたものになったよ。
え、それが原因で!?
アマちゃん、きっかけはいつも些細なことなんだよ。
で、どれくらいだろうな……一年くらい?
今では別にギスギスしていませんが、あの一年は同じ家にいながらほとんど喋ってなかった気がする。
まぁ、これに関してはどっちもどっちでしょう。
もうない物にこだわり続けた角田さん、祖父の威厳にこだわり続けたおじいちゃん。
「プリンを食べられて妹さんが激怒」みたいな構図に見えなくもありませんが、二十代と八十代の男性同士でこれを繰り広げても誰も得しません。
まぁ、今となってはこれも笑い話だよ。
別に当時でもこれはきっと笑い話の類ですよ。
そんなわけで、次帰省するときは寿司でも買って帰ろうと思います。
次はどんな手を使ってでも寿司バトルに勝ちます。
おじいちゃんは大切にしましょう。
以上。