どうも、あのくすぐったさが懐かしいです、角田です。
わき腹に手を伸ばされる挙動を見ただけで反応してしまいます、アマちゃんです。
小さい時とか、なんなら大学のときまで友達とくすぐり合うことがままあったんだけどさ。
小学校5年生くらいかな……?
その頃から一切のくすぐりが効かなくなったんだよね。
それはすごい。
角田さんの数少ない自慢ですね。
僕も高校まではそう思ってたよ。
自分がくすぐったくないってことはくすぐってくる相手の攻撃に防御が必要ないってことだから、一方的にくすぐることができてたんだ。
くすぐり合いにおいては僕無敵じゃん、って誇らしかった覚えがあるよ。
羨ましい限りです。
私なんか友達とくすぐり合ってもついつい脇腹を守ることに必死になってしまって……結局くすぐられ続ける感じに終わりますもん。
まぁ、そうなんだよ。
じゃあアマちゃんに一つ質問するね。
くすぐり合いが始まる時ってどんな時?
うーん、なんでしょう。
友達といて、ふざけ合うのが許される……周りに人がいないときでしょうか。
そうそう。ふざけ合ってる時ね。
じゃあさ、自分からふざけ始めたとして、相手が一切の反応を見せずに反撃してきたらどう?
あー……。なんだか居たたまれない感じになりますね。
正気にもどります。
なるほど、角田さんの言いたいことが分かりました。
あれですね。望んで不死になったはいいけど、永年を生きる過程で不死の辛さや死んでいく者達を羨ましく思う感じと同じですね。
壮大すぎる例えだけど、そう。
僕もくすぐられてこらえきれない笑いを漏らしたりしたい。
というか、話を聞いていて一つ聞きたかったんですけど、後天的にくすぐりが効かなくなることってあるんですか?
一体どういう経緯でくすぐりが効かなくなるんです?
それがあんまり覚えてなくて……。
断言できるのは、小学校4年生くらいまではお腹とか脇腹、脇の下が弱点の普通の少年だったこと。
うわー、なんだっけな。
くすぐられてる時に強がって我慢してて、「これはくすぐったくない」って自分に暗示をかけてたことは覚えてるんだけど。
すごい暗示ですね。ちょっと怖いです。
というか、一度くすぐったくなくなるともう二度と感じることができないんですね。
そうなんだよ。
自分で自分の身体をくすぐっても特になにも感じないでしょ?
人にくすぐられてもその感覚なんだよ。
昔みたいにビクッて身体が反応しなくなっちゃったんだ。
これじゃあ、くすぐり専門の殺し屋が来ても反応できないよ……。
その人が来ても全く効かないか、くすぐったい気持ちを思い出せるかの二択なので角田さんとしてデメリットがないのでは?
ハッ、確かに。
くすぐりを武器としている人募集です。
僕は常に強者を求めています。
以上。