僕はJohnがだーい好き

どうも、今日も今日とて執筆しています。角田です。

 

最近……というより、去年の11月頃から「John」という方の曲を狂ったように聞いています。

 

この方は所謂ボカロPであり、曲のセンスもさることながら、私は歌詞の言葉選びが非常に印象的であると感じました。

というのも、なかなか強い口調の言葉を上手く取り入れており、感情がダイレクトに揺さぶられるんですね。

 

例えば、僕がハマるきっかけとなった「狼煙」↓


狼煙 / 初音ミク

少しだけ歌詞も載せておきます。

 

お前の正義が嘘なら 何処を見つめりゃいいの
分かんねぇ 一点張りじゃつまんねぇよ
俺はここにいるのか
自分の言葉が空を切って 空に溶けていった
上手くねぇ 冗談なんかじゃ食えねぇよ
夢も砂に混ざった


悲しみの一辺倒じゃ ラチがあかねぇ


全くだ!
俺には何にも無いからさ お前が眩しくて酔狂だ
まるで拷問みたいだ もう止しておくれよ
いつかこの街で出会ったらさ 殴ってやるから覚えときな
それが俺達の狼煙だ さぁ覚悟してろよ

 

「全くだ!」って言葉を耳で実際に聞く機会があるとは思いませんでした。

それも含めてこの言葉遣いは衝撃的でしたね。

 

歌詞で特に記述があるわけではありませんが、僕のイメージとしては「自分が敗北した相手に中指を立てている人」が頭に浮かびました。

実力差のある相手に挑むも敗北。それでも決して折れることなく、闘争心をむき出しているその孤高な精神を感じ、惹かれていきました。

加えて、最後に少しだけ見せる弱さ、そこがとても人間らしく、曲全体をまとめあげているように感じました。

まぁ、だいたいは僕の妄想なのですが。

 

……というような、僕の好みに直撃しまして、Johnさんのアルバムは現在発売されている2枚とも購入しました。

 

ここからは僕の好きなJohnさんの曲を少し紹介します。

 

 

まずは「返り討ち」


返り討ち / 初音ミク

 

この曲は先ほどの「狼煙」と違い、口調が全て荒っぽいというわけではありません。

Aメロに至っては敬語です↓

 

ふざけ倒した態度なら
私 許す気などないから
もう金輪際 私の前に
現れないでくれませんか

 

どうでしょう、この完全な拒絶。

サムネイルの笑顔からは想像もつかない歌詞内容となっています。

それと、「喰らえ」「屑ども」「最終抵抗だ」というような、自分に向けられたら思わず怯んでしまうような、心に引っ掛かる言葉を散りばめており、聞き終わった後にもずっと残り続けます。

それと、上手くは言えませんがBメロからサビの盛り上がり方がすごく好きです。

 

 

 

次は「キャラルラ」


キャラルラ / 初音ミク

 

Johnさんは韻を踏むことが非常に巧みであり、複雑なリズムにも気持ちよく言葉をのせています。

その中でもこの曲のAメロの気持ちよさは随一で、ついつい口ずさんでしまいます。

また、その内容も他の作品に引けをとらず、非常に味わい深い。

「端から地獄出身だ  許しを得たと思うなよな」って、どうやったら思いつけるのでしょうか。ただただ尊敬することしかできません。

動画内のアニメーションも一風変わって可愛らしく、しかし歌詞とのギャップがまた魅力的です。

 

 

次に「宴」


宴 / 初音ミク

 

一言目から「Fuckだ糞野郎が つまらねぇ虚言を吐き出して」ですからね。

アルバム名である「ANGRY DOG」の通り、激しい怒りを前面に出しているハイセンスな曲です。

Cメロ後で別の曲クエスチョンマークのサビのリズムを取り入れているところも二曲の繋がりを感じさせていて非常にエモい。

Johnさんの曲は全てを通してストーリー性が高く、一行怪談と同じような、短い言葉で無限の奥行を感じさせる不思議な感動があります。

 

 

 

ラストはラズベリーポイズン」


ラズベリーポイズン / 初音ミク

 

この曲では他の曲同様、言葉やリズムも非常に味わい深く、強い中毒性があるのですが、最初に見たときに私はこの動画のアニメーション、またそのストーリーから目が離せませんでした。

別の曲から通称「salavaさん」が登場しているのですが、彼の頭の火がつくところ、めちゃくちゃかっこいいんで、皆さん見てくださいね。

あと、ここでは僕なりの考察、もとい妄想を述べたいと思います。

 

まず、この動画内での「拘束」は「人に惚れること」の比喩であると考えています。

好きになった人にはくぎ付けになってしまい、いつでもその人のことを考えてしまう……というような不自由感と、「惚れさせた方が上位に立つ」という恋愛における立場関係を複合しているように感じます。

つまり、「椅子に拘束された人」は女性に惚れた人々であり、女性がその生殺与奪権を握っているのは、「その男の恋が叶うかは女性次第」ということを示しているのではないでしょうか。

すると、「首を落とす」「殺す」ということは「女性から別れを告げる」要は「女性が男性をフッた」ということになります。

salavaさんも一度首を落とされましたが、不思議なことに体は再び動き出します。

そして、今度は「salavaさんに拘束されてしまった」=「一度フッた男に惚れてしまった」女性は、salavaさんが遠くに行ってしまったことで彼が二度と手に入らないことで後悔します。

 

……といったところで、長くなってきたので今回はここまでにしようと思います。

 

皆さんもぜひ聞いてみてください。

 

あ、本日アップされました「SISTERS」もめちゃくちゃ良いです↓


SISTERS / 初音ミク

 

どこかSNSでやたら騒ぎ立てる野次馬達に対して言っているように感じますね。

と、それは置いておいて、サビのリズム感が非常に気持ちいいです。

しばらくはこれを聞く生活が続くと思われます。

 

以上。