一人で観覧車に乗った後の話

観覧車に一人で乗るのっておかしいですか?

 

「おかしくないよ」

 

そういった皆様の暖かい意見をいつでも待っている角田です。

 

 

 

 

 

ときに皆さん、観覧車って乗ったことあります?

 

あ、高所恐怖症の人は座ったままでお聞きください。

 

で、観覧車って何人で乗りました?

 

あー、はい。二人。三人。まぁ、その辺が無難ですよね。

 

そこのあなたは?

 

一人!?

 

友達になりましょう。

 

 

実は先日……というか合コン当日。

早く着きすぎてしまった僕は時間を持て余していました。

慣れない街での時間つぶしほど息苦しいものはありません。

 

そこで見つけたのが観覧車です。

なぜがか分かりませんが、僕はどうしてもその観覧車に乗りたくて仕方ありませんでした。

で、乗りました。

 

そして合コンの帰り、早く着きすぎた話を先輩にしているときに観覧車に乗ったことを話したんですよ。

その日は終わって週初め。職場で別の先輩がなんだかよそよそしい。

 

というか、めちゃくちゃ僕に気を遣ってくれているんですね。

「どうしたんだろ?」と思っていたら同期の女の子が「角田君。一人で観覧車乗ったんだって?」と言ってきました。

流石に僕も仰天ですよ。

え? なんで君が知ってるん?

 

まぁ、先輩から回り回って女の子の耳にまで届いていたらしいです。

噂が回るのは早いですね。

それどころか「角田に何か嫌なことがあったんじゃないか」という尾ひれがつく始末。

いや、嫌なことがあったら観覧車には乗らないよ。家から出ないと思う。

 

そういえば、気を遣ってくれた先輩が仕事中に「……角田。元気?」といきなり聞いてきたことがありました。

こう聞かれて観覧車と結びつくわけありませんから僕は「? はい、元気ですよ」と答えたんですが……これで合致しました。

そして気を遣ってくれる人に弁解しまくりました。

ただ、合コンに行ったことは内緒なので「どうしてその街にいたのか」ということを誤魔化すのには骨が折れました。

 

で、長くなりましたが、ここで本題。

観覧車に一人で乗るのに理由がいりますか?

 

 

いや、いりません。

 

 

確かに、観覧車で黄昏てる人を見たら「落ち込んでるのかな?」と思ってしまう気持ちはわかります。

ただ、それは物語の見過ぎです。

いいですか、よく考えてください。

 

「嫌なことがあったから観覧車に乗りに行った」

これおかしくないですか?

因果関係は成立しないでしょ。

なんでピンポイントで観覧車なんだよ。「観覧車好き」って属性が先につくだろ。

そんなやつ多分嫌なことなくても観覧車に乗るわ。

 

まぁ、それを回避するパターンで言えば「嫌なことがあった帰りに観覧車に乗った」ですかね。

これだったら上のパターンよりは自然です。

じゃあ、そのことを人に話題として言うとしたらなんて伝えますか?

まぁ、言うとすれば「嫌なことがあってさー。帰りに観覧車に一人で乗っちゃったよw」みたいなかんじでしょうか。

 

「嫌なことがあった」って言うでしょ。

 

その「嫌なこと」を伝えたくないなら「観覧車に乗ったこと」も言わないでしょ。

 

 

というか、一人で観覧車に乗っただけで探りを入れてくるな。

僕はただの観覧車好きです。

 

 

一人カラオケ」や「一人焼肉」だって「誘う人がいない」って理由だけで行くわけじゃないでしょ。

というか、「誘う人がいないからしぶしぶ一人で行く人」なんてよっぽどいないんですよ。だとしたら「行かない」って選択肢を選ぶと思います。

 

 

「一人で〇〇行った」ってのはそれに興味があるか、好きだから行くんですよ。

むしろ別の理由があるときこそ例外じゃないですかね。

 

「みんなで楽しむ」ってのも確かに楽しい。だからといってそれを常識だと考えて「一人で楽しむ」ことをマイナスだと思わないでください。

 

では、言いたいことも言ったので一人ファミレスと洒落こみます。

 

 

以上。