角田、断捨離の決意

 

 

 

ねぇメメちゃん。

 

なんですか?
あ、今からお紅茶淹れますけど、飲みますか?

 

 

あ、もらおうかな。

ありがと。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

それで、どうしたんですか?

 

 

いや、そんな腰を据えて話すようなことでもないんだけどね。

 

 

僕、断捨離しようと思ってさ。

 

 

……(ズズッ)

 

 

……どうでもいいですね。

 

 

でしょ。

 

 

そもそも角田さんは引っ越しの度に「だ、断捨離しなきゃぁ!!」「断捨離をしないと、た、たたられちゃうぅ!!」「断捨離をかけた丼が食べたいぃ!!」って言ってるじゃないですか。

 

 

言ってないけどね。

しかもなにその言い方。

 

断捨離をかけた丼ってなんだよ。

 

 

いやね、これまでやってた断捨離って、実は断捨離じゃなかったんだよ。

 

 

もういいですよ、その「これからが本当の断捨離だ」みたいなノリ。

 

 

いやいや、ちょっと聞いてよ。

 

 

これまでの僕は、引っ越し当初の物の量が10だとすると、15に増えたものを10にして完了にしてたわけだよ。

 

程度はわかりませんが、はい。

 

 

でも、当初の10が既に多いんじゃないかって思ってね。

 

今回行うのは徹底的に、いるものといらないものを分けて、できる限り物の量を減らすよ。

 

 

なんだか後悔の匂いがしてきましたね。
今いらなくても、未来的にいるものを捨てちゃったら大変じゃないですか。

 

 

今使わないものはもういいんだ。

また必要になったときに買うから。

 

 

お、じゃあ、まずは秘境のゴミ屋敷を捨ててっと……。

 

 

 

それはまだ使うから捨てちゃだめ!! 

 

 

こりゃ今回も失敗ですね。

 

以上。