ベッドを組み立てるだけ

 

 

おーい大ちゃーん。

 

 

んあ。
どうした角田。

 

 

お、いたいた。

 

もうすぐベッドが届くから、運ぶのとか組み立てを手伝ってほしいんだ。

 

いいぞ。
でもなんであたしなんだ?

 

 

そりゃ大ちゃんは力持ちだし。

あと、手先も器用じゃん。

 

 

ちょっとアマちゃんには酷な作業かなと思って。

 

 

なんだ、それなら別にいいぞ。
ちょうど暇だし。

 

 

じゃあ、また届いたら呼ぶね。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

……というわけで、部屋に運べたね。

 

ベッドってこんなにパーツがあるんだな。

 

 

…………。

 

 

あれ、ユキちゃん。

もしかしてユキちゃんも手伝ってくれるの?

 

……(こくん)

 

 

 

ありがとう!

 

じゃあ、分担して作っていくんだ。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

……(オロオロ)

 

あれ、ユキちゃん分からないとこあるの?

 

 

これはねぇ……。

 

これは……なんだ。

なんの図なんだこれ。

 

 

大ちゃん、これってどういうこと?

 

 

んあ。
これはそっちの部品を反対にした図だな。
ユキの持ってるのと組み合わせるんだ。

 

 

なるほどね!

 

 

ほら、ユキちゃんここ持ってて。

 

 

…………。

 

 

こっちはもうできたんだ。

 

え、すご。

大ちゃん一人でそっち側作ったの?

 

 

こっちはそんなに複雑じゃなかったからな。

 

 

まぁ、こっちもすぐ終わるよ。

お、ユキちゃんいいネジ締めだね。

 

…………。

 

良いどや顔。

 

 

 

じゃあ、大ちゃんはマットを膨らませてくれる?

 

…………。

 

 

膨らますってどうすればいいんだ?
息を入れるのか?

 

 

ああ、そのビニールを開封すると勝手に膨らむよ。

 

 

へー。

 

 

(シュー……ベコンベコン……ベコン)

 

 

変な音がするな!!

 

…………。

 

 

あ、ユキちゃんもマットが気になる?

 

 

 

…………。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

できたー。

 

ありがとう二人とも。

これでよく眠れるよ。

 

 

……そういえば角田。

 

 

なに?

 

 

どうして角田の部屋にベッドが2つあるんだ?
部屋が激狭になるんだ。

 

 

 

……実はこの前飲み会で酔っ払っちゃってね。

その時に変なテンションになっちゃって、気づいたらベッドを注文してたんだよね。

 

もうベッドあるのに……。

 

 

 

…………。

 

 

 

…………。

 

 

ま、まぁ、一個より二個の方が広く寝られていいな!!

 

 

大ちゃん、フォローありがとう。

 

 

以上。