結婚するのか、僕以外のヤツと……

 

 

ねぇホノちゃん。

今度彼女にプロポーズをするんだけどさ。

 

……へぇ。

 

 

…………。

 

 

え、そうなの!?
普通の感じだったから気付くのが遅れたわよ!!

 

 

うん。

まぁ、プロポーズするんだけどさ。

 

 

なによ。

 

 

緊張するよね。

 

 

するでしょうね。

 

 

でも、あんたは適当にごまかして、なぁなぁにするかと思ってたわ。
意外とちゃんとするのね。

 

 

そりゃね。

一旦の区切りってことでちゃんとやらなきゃ。

 

 

へー。
じゃあ、なんて言うのかとか、場所とかも考えてるのね?

 

 

……それはまだだけど。

 

 

全然準備してないじゃない。
女の子って、こういうところをちゃんと考えてくれる人になびくのよ。
行き当たりばったりはいつか愛想つかされるわよ。

 

 

だって……断られるとって考えると怖いじゃん。

 

 

そんなんで大丈夫なの?
そういうのって発表の前とかであるけど、そうやって怖がって準備しないと痛い目に合うわよ。

 

 

そうだよね……。

 

そうだ!

 

ホノちゃん、プロポーズの練習付き合ってよ!

なんかしっくりくるのが来たら言って!!

 

良いわよ。
私もプロポーズされたことがないから参考になるかわからないけど……。

 

 

 

 

<その時! 仄の脳裏に1つのビジョンが浮かぶ!!>

(ホノちゃんカットイン!!)

 

 

 

僕と、結婚して下さい!!

 

 

うん、いいわね!!

 

 

 

……!!

 

……!!

 

 

え、あ、いやこれは違うよ!!

 

 

 

 

 

…………。

 

 

や、やっぱりやめとくわ。

 

 

えー、なんでだよ!!

 

 

以上。