気まぐれユキちゃん

 

 

ねぇユキちゃん。

 

…………。

 

 

…………。

 

 

 

ちょ、ちょっと、もうちょっとこっち見てよ。

できれば返事もして。

 

 

……はぁ。

 

 

 

……(かりかり)

 

 

 

【うるさい】

 

 

あ、ごめんね。

 

 

……(かりかり)

 

 

 

【なに?】

 

 

実は、ユキちゃんがサムネだと異様に閲覧数が多いから、みんなユキちゃんが好きなのかなって……。

だ、だから読者サービスをね……。

 

 

 

……(かりかり)

 

 

 

【気分じゃない】

 

 

 

そんなこと言わないでさぁ……。

最近ユキちゃんの気分が乗ってない記事が多いじゃん……。

 

 

…………。

 

 

そ、そんな顔しないでよ。

 

 

ほ、ほら、サービスしてお話してくれたら今日の夕飯はユキちゃんの好きな稚アユのフライにしてあげるよ。

 

…………。

 

 

あ、でもお話してくれないなら稚アユのフライじゃないかもね!!

 

 

 

 

…………。

 

 

 

 

…………。

 

 

 

 

 

……角田嫌い。

 

 

 

ガーン!!

 

 

ご、ごめんよ……。

 

じゃ、じゃあまた気分が乗ったら言ってね。

いつでもいいからね!

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

はぁ……。

 

 

あら、角田さんどうしたんですか。
そんなため息をついて。

 

 

ああ、カガちゃん。

ユキちゃんに嫌われちゃってさ……。

 

かくかくしかじかでね……。

 

……はぁ、そうなんですね。

 

ユキちゃんは繊細ですからね。
安易に物で釣ろうとすると逆効果だったりするんですよ。

 

 

ええ……カガちゃん達はどうしてるの?

 

もうユキちゃんに任せるのが一番ですね。
やりたくないことはやらない、がユキちゃんなので。

 

 

まぁ確かに……。

 

 

それにユキちゃんはいい意味でも気まぐれなので、嫌われてもないと思いますよ。

 

 

 

…………。

 

 

あ、あれ、ユキちゃん。

 

 

……(かりかり)

 

 

【気分が乗ってきた。相手をしてあげる】

 

 

え、本当!?

 

ほら!!

 

 

以上。