ねぇ、ホノちゃんに聞きたいんだけどさ。
なによ、改まって。
ホノちゃんって幽霊じゃん。
そうね。
何十年か前に死んでるわよ。
だよね。
この屋敷にさ、他に幽霊っている?
????
私以外の幽霊?
そりゃ――
あ! いたとしても名前は言わないで!!
新キャラが生まれちゃう!!
うるさいわね。
多分いないんじゃないの?
あ、そうなの。
そもそも、なんで他に幽霊がいるかもって思うの?
いやぁ、いつかメメちゃんがそんなようなことをほのめかしててさ。
以来、ぼんやりと気になってたんだよね。
よかった。
これで夜中に目が覚めた時に不安にならずに済むよ。
ああ、メメがね……。
私みたいな人の幽霊はいないわね。
ただ、別のはいるかもしれないわ。
あ、そうなの。
動物の霊みたいな?
ああ、あんた人の霊以外なら大丈夫なの?
うーん……まぁそうかな。
犬猫の霊とかが出ても怖くはないね。
むしろちょっと可愛いかも。
……そう。
じゃあ、知らない方がいいかもね。
え、どんな霊がいるのさ。
聞かないでよ。
気を遣ってるのよ。
えー。
そんな風に言われたらもっと気になる!
教えてよ!!
……知らないからね!!
(こそこそ)
……!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~
あれ、角田さんどうしたんですか、そんな青い顔して。
メメちゃんはどこ!?
メメちゃんは!?
え、メメちゃんは多分まだ帰ってきてませんが……。
あ、アマちゃん!
メメちゃんが帰ってくるまで一緒にいて!!
どこにも行かないでよ!
ああもう、なんですか急に。
暑苦しいですよ!!
お願いお願い!!
今日だけ! 今日だけだから!!
(その後、帰ってきたメメちゃんにお祓いをしてもらいました)
以上。