えー、今は12月24日の23時50分です。
どうも、角田です。
賀々巳と大和は寝たみたいね。
仄よ。
そう。
今日はカガちゃんと大ちゃんに用意したプレゼントを二人の枕元に置くというミッションがあるのですが、大きな課題があります。
あの二人、一緒に寝てるんですよね。
本来ならプレゼントを固めて置けるので都合がいいんですけど……。
問題は大ちゃんの眠りが比較的浅いので、扉の音で起きてしまう可能性があるんですよね。
二人とも、まとめてくれてありがとう。
そう。
この屋敷の扉は偶然にも建付けが悪く、音が鳴ってしまうので大ちゃんが起きてしまう可能性があります。
そこでまごまごしている僕を見られた日には、子供の夢もどこへやら。
二度と口をきいてもらえなくなります。
別にそこまでのことじゃないでしょ。
それで、作戦があるんですよね。
そう。
メメちゃんに、サンタに扮した僕を枕元に転送してもらいます。
また黒魔術は便利ね……。
お任せください。
今日のためにたくさん練習してきました。
転送失敗で身体が真っ二つになったりはしないはずです。
怖いこと言わないでよ。
それ、行きはいいですけど帰りはどうするんですか?
扉は開けなきゃいけないでしょう?
扉を開けたらもう出て走り去るだけだし、サンタに扮してるから多少見られても大丈夫。
むしろ夢があるよ。
私が考えた完璧な作戦です!!
…………。
(それ、プレゼントを直接転送しちゃいけないのかしら……)
(無事、プレゼントは置けました)
以上。