ねぇカガちゃん。
あ、角田さん。
どうされましたか?
カガちゃんってマムシのユキちゃんと話ができるんだよね?
ええ、できますよ。
僕もユキちゃんと話してみたいんだけど……。
……どうなんでしょう。
角田さんはユキちゃんの言葉が分からないですよね……?
うん。
だからカガちゃんに通訳をお願いしたくて。
ああ、そういうことですか。
いいですよ。
ちょっとユキちゃんを呼んできます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
角田さん、連れてきましたよ。
……え、どこ?
私のフードの中にいるんですよ。
ほら、ユキちゃん。
角田さんですよ。
(ニョロ)
あ、本当だ。
こ、こんにちは~。
あ、引っ込んじゃった。
ユキちゃん、恥ずかしくないですよ。
屋敷の中でもよく会うでしょう?
あー……ユキちゃんは人見知りなんだっけ。
まぁいいや。
ユキちゃん、そのまま話そう。
どう、屋敷の生活には慣れた?
何か不便はない?
……えっと……。
『別にない』だそうです。
そっか。それならよかった。
アマちゃんに踏まれたりしてない?
ユキちゃん、どうです?
ああ……『踏まれたりはしない。雨海は面白い』だそうです。
ああ、そっか。
アマちゃんを威嚇するのも程々にしてね。
ユキちゃんからなにか要望ある?
屋敷のここをこうしてほしい、みたいな。
質問とかでもいいよ。
ええと……『なんか知らない人が増えてる』って言ってます。
ホノちゃんのことでしょうか?
あー、ユキちゃんは知らなかったか。
9月頭に新しく登場したんだよ。
『私の身体は用意されてない』って、そんなこと言っちゃダメですよ。
そうだよね……カガちゃんに一回聞いてもらって承諾貰ってたのに……。
ごめんごめん。
また作るよ。
……でも大丈夫?
少なくとも大ちゃんくらいの大きさになるよ。
そうなるとカガちゃんのフードには隠れられないよ?
みんなと仲良くできる?
ユキちゃん?
……え、『角田がなんとかして』って?
こりゃまた大変になりそうだぜ。
以上。