地獄の十四丁目:【ついに出た】虫嫌いの成人男性が奴と戦いました

f:id:rightuncle:20190125184748j:plain

 

どうも、精神状態がえらいことになってます、角田です。

 

寝てたのに叩き起こされて召集食らいました、アマちゃんです。

最悪です。

 

アマちゃん! ついに出たんだよ!

 

そんな待望の新商品が出たみたいに言わないでくださいよ。

私全部知ってますから。

 

さて皆さん、僕は一人暮らしを始めて一年数か月続けた成人男性です。

 

情緒不安定で強欲なね。

 

うっさい。

一人暮らしを始めた数日後に以下の記事を書いたんですよ↓

rightuncle.hatenablog.com

 

内容はまぁ、あれです。アレの対策をしましたー! って記事なんですけど。

 

所謂Gね。G。

ゴキ――

 

言わないで! 思い出しちゃうから!

 

うっさ……。それにそういうの怖がるのは普通私の役目でしょ……。

……それでついにあなたの部屋にGが出たんですよね?

 

そう。始まりは僕がデスクでパソコンをいじってた時のこと……。

 

これ私叩き起こされた意味ありました?

 

 

 

 

 

 

開幕

 

いつものようにYouTubeを見てた僕は、腕を組んで動画を見ていました。

ちなみにここで見てたのはぽんぽこちゃんねるタガメを食べる動画です。

 

ちなみにいります?

 

「あ、そうだ。今日更新された動画見よー」と思った僕はマウスをちらりと見ました。

 

 

いや、いるやん。

 

 

近っ。

 

気のしれた友人でもなかなかこの距離まで近づかないだろって近さに4~5cm程の巨大○○○○がいたんです。

 

うわぁ……それはショックですね……。

 

驚いだ僕は飛び退いたのですが、それが奴を刺激してしまい、奴はサッとデスクの脚を伝って逃げていきました。

 

急いで机の下を見ても何もいません。

しかし、どこか物陰で僕の動向を伺っているのは明白。

僕は茫然としました。

 

というのも、実家にいた時にも数度エンカウントしたことがあるのですが、それらすべてで僕は祖父に代わりに戦ってもらっていました。僕は戦ったことも、立ち向かったことすらありません。

 

僕は虫が苦手です。

羽のある奴も地を這うやつも苦手。蜘蛛だけ結構大丈夫。

それくらいの耐性しかもっていませんでした。

特にGに関しては2~3mも近づきたくないため、祖父という戦士に討伐を依頼していたのです。

 

結構意外ですね。

「平気で虫殺しそうな顔してる」って言われてたのに。

 

しかし、この部屋には僕しかいない。

僕がやらなければ奴は僕の楽園で繁殖を繰り返し、ここを乗っ取られることなど容易に想像できます。

 

もう既に乗っ取られているのでは?

 

嫌なこと言わないでよ。

でも、多分それはない。

 

え? どうして言い切れるんです?

一匹いたら……ってよく言うでしょ?

 

真相は話を聞けば分かるよ。

 

ウザいですねぇ……。

 

そして、僕と奴の長い戦いが始まったのです……。

 

 

 

第一幕、戦闘準備

 

開戦のゴングが鳴ろうとも、僕は未だ丸腰。

足で潰し、素手で掴む。そんなことなどできるはずもないので、まずは奴と戦う装備を整えようと、そろりそろりと周りを確認しながら棚まで行きました。

 

ああ、あなたが日頃適当に色々しまってる棚ですね。

確かにそこなら何か見つかりそうです。

 

G対策の際に使ったハッカ油とか忌避剤とかも入れたから、殺虫剤でも買ってなかったかなって薄い望みを胸にちょっと漁ってみました。

 

 

 

が、

 

 

 

なんもねぇ。

 

 

え、あれだけめちゃくちゃ物を詰め込んでるのに!?

 

 

そう。唯一武器になりそうだったのがゴム製のハンマーだったときは絶望したよね。

こんなん使える人は「そもそも虫に抵抗がなく、動体視力が異常な人」くらいでしょ。

 

でも素手よりマシじゃないです?

 

いや、僕は動体視力もゴミだからね。

使える気がしなかったんだよ。

奴を殺すことだけ考えるなら、素手の方が勝率が高いんだ。

ちなみに、この棚を漁ってた時に「ブルーレットおくだけの詰め替え用」が3セットあることが判明したよ。

 

あなた前、新しく買ってきたものを設置してませんでした?

 

まぁ、それで詰んだって思ってて、コンビニに行こうかとも考えましたが……奴の居場所がなんとなく絞れている今、そのアドバンテージを失いたくなかったんです。

 

そこで決意を固めました。

ビニール袋を両手にはめ、ティッシュを持って捕まえることを。

 

 

 

第二幕 先制攻撃と反撃

 

装備も整えたところで早速討伐開始!

 

……とはならず。

出会ってから10分も経っていないためエンカウントのショックが抜けず、「え、本当に僕がやるの?」と立ち尽くしていました。

 

決意とは何だったのか。

 

そろりそろりと移動、発見場所のデスク、ラックを見回しますが奴はいません。

次にラックの最下段と床の間など、隙間を見ますがそこにもいません。

 

部屋干ししている洗濯物とかもジメジメしているので一応見渡しました。

 

発見場所周辺にて隠れられるようなところは一通り見ました。奴の体長は4~5cm、数ミリの小さな隙間に入るとは思えなかったので首を傾げていました。

 

もしかして装備を整えている途中で既に別の場所に移った?

 

なんだかんだその時間が一番辛いかもしれないですね。

 

そして、本棚を見た時、僕に電流が走りました。

その本棚は扉付きのもので、ミリ単位の隙間はないため中に入られることはないのですが、問題はその側面。

以下、本棚側面の図です↓

 

 

f:id:rightuncle:20200709175121p:plain

なんだこの隙間……!!

 

幅2~3cm、高さ5~6cmの隙間はゴキさん専用と言わんばかりの隠れるにはおあつらえ向きの隙間がありました。

 

専用ではないでしょ。

 

うわ、絶対ここにいるわ……。

と決戦が目の前にあることに絶望しながら多少の安堵。

意を決し、僕の胸程の高さのそれを動かしました。

 

ズリ……  ズリズリズリ……

 

これのまた重いこと。

 

カサカサカサ……。

 

出た! 最悪!

 

と、その日何度目の最悪か分からない最悪を口にしながら奴を目で追いかけま――

 

 

 

 

 

 

こっち来る!!

 

 

 

 

 

間違いない、こいつは僕を殺しにうちに来てる!!

 

 

 

 

と、瞬時に後退。

しかもこちらに来られてはキッチンやら風呂場やら隠れる場所が沢山あるため、ビニールをはめた腕を振り回して奴を威嚇しました。

 

こんな姿の人が会社で働いているとは思いたくないですね。

 

奴はそれで軌道を変更し、今度は壁を伝って天井に行きました。

 

Gって結構アクティブなんですね。

てっきり隠れるとか逃げに徹するものだと思っていました。

 

天井にいるのなら奴を見失うことはありません。

しかし、見失うこととは別の課題が降りかかってきたのです。

 

手が届かん……!!

 

wow!!

 

 

終幕 絶望と勇者の剣

 

Gは一向に降りてくる気配もなく、天井で不気味に不快な動きをしていました。

しかも、無理に攻撃しようもんならこっちに飛んでくる可能性すらあります。

 

でも、下に降りたとしてもまたどこかに隠れちゃうんじゃないですか?

 

そう。だから僕は天井にいる奴と決着をつけることにしたんだ。

 

でも、どうやって? あなたの家には武器になるようなものは何も……あ、いらない紙とかファイルを丸めたなら武器になりますね!

 

あ……

 

え?

 

そうすれば良かった……

 

え?

 

僕が目をつけたのは部屋干しの洗濯物。それもバスタオル。

悪天候で乾きが思ったように進んでおらず、そのときもまだ湿って重い状態でした。

 

あの。

 

皆さん、濡れたタオルを振り回したことはありますか?

あれ、壁に叩きつけたら結構な音がします。

つまり攻撃力が高く、そしてリーチが長い。

バスタオルともなれば打撃範囲も広い。

 

これだ!

 

と思った僕はそのバスタオルを二つ折りにして端を持ち、未だ天井付近の壁でカサカサやってる奴に近づいて……

 

バチンッ

 

 

うわ! 足がもげた!

 

うっわ、最悪ですね……。

 

そして落ちてひっくり返る奴。

 それでもバタバタと暴れまわる奴をティッシュで捕獲し、四重のビニール袋に入れてこの戦いは終わりました。

バスタオルは捨てました。

 

Gの描写いらないですね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

いや「いかがでしたでしょうか?」じゃないですよ。最悪です。

話の内容もそうですけど、叩き起こされて聞かされたことが一番最悪かもしれないです。

 

ちなみに、もげた足は自然に落ちてこなくて、天井に張り付いたままだったよ。

 

いいです。もう喋らないでください。

……あ、そういえばこの家に住み着いてないって断言してましたけど、あれはどうしてなんです? 私それ聞くために最後まで聞いてたようなものなんですけど。

 

あー。あれね。

そのあと隅々まで掃除して、仲間がいなかったからっていうのと、ベランダの窓が少しだけ開いてたからそこから入ってきた線が濃厚だったからだよ。

 

 

……。

 

…………。

 

あなたが一番の害虫なのかもしれないですね。

 

 

 

そ、そんな~。

 

 

以上。