さ、寒い……

 

今日は冷えるね……。

 

……みんな、何やってんの。

 

あ、角田さん、ちょうどいいところに!
手伝ってください!!

 

手伝うって……何してんの?

カガちゃんが毛布でぐるぐる巻きになってるけど……。

脚だけ出して……それは足湯?

 

角田さん……世界に氷河期が訪れて、私たちは滅亡するんですね……。

 

なに言ってんの。

 

ほら、角田さん。
ぼんやりしていないでお湯を沸かしてください。
私はストーブを持ってきます。

 

お湯?

いや、カガちゃんはもうお湯に脚を浸けてるじゃない。

 

も、もう冷めてきちゃいました……。
角田さん、お湯を……。

 

ああなるほど。

まぁ沸かすと暑いし、お風呂場から熱めのお湯を持ってくればいいか。

 

……あれ、そういえば大ちゃんは?

カガちゃんがこうなってるなら同じ種族の大ちゃんがこうなっててもおかしくないけど……。

 

カガ、カイロを買ってきたぞ。
大丈夫か?

 

あれ大ちゃん、外に出てたの。

寒くなかった?

 

いやもうシャレにならない寒さだな!
あたしも凍っちゃいそうだ!

 

にしては元気だね。

 

いや……これだけ震えてるカガを見てたらあたしはあんまり寒くない気がしてきてな。

 

ああ、自分より緊張してる人をみて緊張が和らぐみたいなことか。

 

大ちゃん、ありがとうございます……。
大ちゃんも一緒にくるまって温まりましょう……。

 

そうさせてもらうぞ!

 

それじゃ、失礼して……。

 

(ピトッ)

 

あっ!!
大ちゃん冷たいです!!!

 

いやまぁ、大ちゃんは今帰ってきたところだし……。

 

お、カガはあったかいな!
ちょっと暖をとらせてもらうんだ!

 

(ブルブルブル……)

 

……お湯持ってくるね。

 

以上。