今宵、崇高なる領土へ迷い込んだ愚かな家蟲へ終焉をもたらす。
角田さんが叫びながらGを退治してくれました。
どうも、アマちゃんです。
怪物と呼ばれて久しい天使の聲は彼岸の彼方へ。
終結せし蟲の心根には畏れも哀れみもなく、白痴故の生への欲望に塗れた狂騒を繰り広げるのみ。
ええと……カガちゃんの部屋にGが出たんですよね。
すっごい叫び声が聞こえて来てみんなでカガちゃんの部屋に行ったんです。
多分、カガちゃんが叫んだりしたことでGもパニックになったんでしょうね。
羽を広げて部屋を駆け回って大騒ぎでした。
神へ反旗を翻した悪魔、旧支配者の純真なる眷属、全ての終結地へ導く案内人。
幾重の名を連ねても表れぬ不定形の悪意が天使の統治する地へ赴く。
凡庸たる弱者へ救済の呪いを運び、弱者はそれを甘受した。
ええと……「悪魔、眷属、案内人、悪意」はメメちゃんのことですね。
酷い言いようです。
何かの儀式途中だったメメちゃんが騒ぎを聞いてカガちゃんの部屋へ遅れて入ってきたんです。
で、何か変なアイテムを持ったまま来て、それを角田さんだけが直視したんですよね。
視界に広がるは天使の容をした嫉妬、無数に連続する不動の欲望、生贄を嘲笑する山羊角の孤独。
……で、発狂してこんな感じになっちゃったんですよね。
嫉妬はカガちゃん、欲望は大ちゃん、孤独はメメちゃんでしょう。
私もかなり慣れてきました。
逆巻く静寂に抗う術はなく、原型的な理性が本質の削がれる音を肌身に刻む。
秒読みの皇帝と沸き立つ本能の奔流が邂逅する。
……あー、前言撤回です。
やっぱり何を言ってるのかわかりません。
あ、そうだ。
今の角田さんに私はどのように見えているんですか?
…………。
……。
おっきい赤ちゃん。
ちょっと!!
本当はおかしくなってないんでしょう!!
よく考えたら僕は元々おかしかったです。
以上。