アマちゃん、暇だね。
一緒にしないでくださいよ。
こっちは忙しいんですから。
いいじゃん、ちょっとくらい。
それにアマちゃん寝そべってマンガ読んでるだけじゃん。
マンガを読むのに忙しいんですよ。
まだ読んでないものがたくさんあるんですから。
すぐ屁理屈言う。
まったく……。
そんなに暇ならマンガ貸しますよ。
お、ありがと。
…………。
………。
……。
ねぇ、アマちゃん。
なんですか?
昆虫の蛹の中って液体になってるらしいよ。
知ってた?
いや知らないですけど。
というか、私が貸したのは少女漫画ですよね?
どうして昆虫の話をしようと思ったんです?
だって暇なんだもん。
…………。
………。
……。
ねぇ、アマちゃん。
もう、うるさいですね。
なんですか?
最近、『尻』って文字が異常に面白いことに気付いたんだけど、これってもしかして僕だけ?
角田さんだけですよ。
そっか。
ありがと。
なんだか返答も気持ち悪いですね。
…………。
………。
……。
ねぇ、アマちゃん。
はいはい、なんですか。
…………。
??
…………。
………。
……。
アマちゃん、いるか?
…………。
はぁ……。
はいな、もちろん。
…………。
………。
……。
最期に……。
名前を呼んでくれないか……?
…………。
………。
……。
…………。
……おやすみなさい、角田さん。
…………。
………。
………。
角田さん、ハンターハンターは貸してないですよね?
だって暇なんだもん。
以上。