皆さんこんにちは、メメです。
最近、この屋敷のキャラクターの中では私が一番年上だと気付きました。
生まれたのはアマちゃん先輩の方が先なのに、おかしな話ですよね。
まぁ、とにかく。
この屋敷の年長者として、自分のことだけではなく可愛い妹たちのことも考えていかなければなりません。
なので、今回は皆さんの部屋を回ってお姉さんらしいことをしていきたいと思います。
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アマちゃん先輩。
……いえ、アマちゃん。
あれ、メメちゃんどうしました?
急に呼び名を変えて。
また変なこと考えてるんですか?
考えてませんよ!
今日はアマちゃんよりも年上の私がお姉さんらしいことをしてあげるんです!!
…………。
あー……今日はそういう日なんですね。
いいですよ。今日はお姉ちゃんらしいことをしてください。
試しに私を抱っこしますか?
あ、しますします!
お姉ちゃんに任せてください!!
キャッキャッ
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アマちゃん先輩を抱っこして気付きましたが、これなんか違いません?
まるでお姉さんごっこをしたい妹をあしらうような……そんな気配を感じます。
まぁ、アマちゃん先輩は先輩なので私に妹のようなイメージを抱いているのかもしれません。
これは仕方ないですね。
でも、次は私よりも後に生まれたカガちゃんなので大丈夫なはずです。
最近カガちゃんもわがままさんになってきたので、それを叶えてお姉ちゃんポイントを稼ぎます。
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カガちゃん、いますか?
あ、メメちゃん先輩。ちょうどいいところに。
少し相談があるんですが……。
お、待ってました。
このメメちゃんお姉さんが解決してあげますよ。
最近大ちゃんが私に隠れてお菓子を買い食いしているみたいなんです。
私に隠し事なんて……許せません。
……と、そんなわけなので、大ちゃんを監視できる黒魔術を教えてください。
え、大ちゃんを監視ですか!?
……ちょっと難しいかもしれません。
固定カメラのようなものはありますが、大ちゃんが移動したらなにもわからなくなりますし……。
そうですか……。
それならこれからは大ちゃんにブツブツ……。
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……カガちゃんのお願いを叶えてあげることができませんでした……。
お姉さんは難しいですね。
あ、メメさん!!
ああ、大ちゃん。
さっきカガちゃんに聞きましたよ。
買い食いしているそうじゃないですか。
うん!
さっきもポテチ食べてきた!!
(よし、ここはお姉さんらしく)
大ちゃん、お行儀悪いので買い食いはメッですよ!
ちゃんとお家で食べなさい。
……わかりました……。
これからは気を付けます……。
(大ちゃんがシュンとしちゃいました!)
え、あ、違うんですよ。
別に怒ってるわけじゃないんです。
買い食いはしてもいいですけど――
え、いいのか!?
メメさん、ありがとー!!
え、あの……どういたしまして……。
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私、もしかしたらお姉さんに向いていないのかもしれません。
ショックです。
最後に角田さんに年上の心得を聞きに行きますか……。
(ガチャ)
角田さん、いますか?
メメちゃん……聞いてよ。
はいはい。どうしました?
今日も会社でうんたらかんたら……。
…………。
……。
それは大変でしたね。
今日もお疲れ様です。
みんな酷いんだ……。
大丈夫ですよ。
角田さんが頑張っているのはみんな知ってますから……。
(なるほど……。これがお姉ちゃんなんですね……)
以上。