大ちゃんが暇そうにしてる!

 

 

 

……………。

 

 

大変だ! 大ちゃんが暇そうにしてる!!

こういうときは……。

 

 

大ちゃん。

 

んあ。
なんだ角田。

 

お腹すいてない?

なにか買ってこようか?

 

え、いいのか?

 

 

 

…………。

 

 

 

……お前、本当に角田か?
角田はもっと適当な感じで聞くぞ。

 

 

ギクッ。

 

 

な、なにを言ってるんですか。

私は角田ですよ!

 

 

……なぁカガ。
どうして角田に変身してるんだ?

 

 

…………。

 

 

だって! 今日は角田さんがいないんですもん!
私も暇なんですよ!!

 

ああ……。
暇だとそういうことしちゃうよな。
わかるぞ。

 

……!!
いいこと思いついたぞ!
カガ、また角田の姿になるんだ!

 

え? いいですけど……。

 

 

 

 

これでどうするんです?

 

まぁ聞くんだ。
これをこうして……。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

寒すぎて家から出られません。

どうも、角田です。

 

ちょっとお腹が減ってきたぞ!
大ちゃんだ!

 

あれ、角田さん。
もう帰ってきたんですか?
アマちゃんです。

 

 

………ええと。

 

 

よく考えたら今日は予定がありませんでした。

 

角田はうっかりさんなんだ!

 

いやうっかりどころじゃないですけど……。

 

それで?
今日は何のお話なんですか?

 

…………。

 

 

……ええと。

 

さ、最近アマちゃんせ――

 

アマちゃんは調子どう?

 

え、調子ですか?
そこそこですけど……。

 

か、角田は調子どうなんだ?

 

わたし……いえ、僕は……。

 

まぁまぁかなぁ……。

 

……??
角田さん、なんかおかしくないですか?

 

……カガ。
やっぱりちょっと無理があったんだ。

 

大ちゃんごめんなさい!
角田さんっぽいことが何一つ浮かんできません!

 

 

…………。

 

あー、なるほど。
全て理解しました。

 

アマちゃん先輩師匠
角田さんっぽいことを教えてください!

 

敬称がモリモリなんだ。

 

 

あー……何でしょうね。
掴みづらいんですよね、あの人。

 

角田さんっぽくないこと以外の全て、ですかね。

 

何一つ分からないんだ。

 

以上。