どうも、付喪神の角田です。
角田さんっていっつもボロボロのものを身に着けていますよね。
どうも、アマちゃんです。
そんなに壊れます? 私は物をあまり壊したことがないので気持ちが分かりません。
どうも、メメです。
メメちゃんは壊れる前っていうか、使える状態のものがあってもすぐに買い替えるからでしょ。
僕なんか服も靴もずーっと同じようなものを身に着けているおかげですぐに壊れてしまいます。
いや、それはそれで胸を張れるものではありませんけどね。
ずっと使うなら壊れないように大切にしてください。
それは本当にごもっとも。
まぁでもいつかは壊れるじゃない?
僕の問題はそれをいつまでも使い続けることなんだよね。
自覚があるなら買い替えればいいじゃないですか。
うん、本当にそう。
今の短いやり取りを見るだけでも、角田さんに自覚があるのは分かります。
どうして買い替えないんです?
本当になんでだろうね。
僕が聞きたいくらいだよ。
最近革靴の底についてるゴムのソールが引きちぎれたおかげで固い靴底がコンクリートやアスファルトに触れる度軽快な音を立てます。
正直街中を歩いていて少し恥ずかしいです。
いやだから買い替えれば良いじゃないですか。
何回言わせるつもりなんですか。
それがねぇ……できればいいんだけども……。
どうして買い替えられない。
ものに愛着があるからとかですかね?
いや、革靴に至っては全くないよ。
でもねぇ……買い替えられないのよ。
話が前に進みませんね。
この際新しい角田さんを用意しますか。
お、いいですね。新しいものは大好きです。
やめて……僕はまだ使えるよ……。
買い替えないで……。
…………。
………。
……。
…。
という夢を見たので買い替えられません。
どっからが夢なんですか。
以上。