~前回のあらすじ~
「潤卍」というボードゲームをプレイした角田とアマちゃん。
その結果、角田はボードゲームに吸い込まれてしまった!
サイコロで5か8の目を出さなければここから出ることができないが、
次のアマちゃんが出した目は7。
絶体絶命のピンチで角田はどうするのか?
どうも、暗いジャングルからお送りしております、角田です。
一日経ったはずなのに一向に明るくなる気配がありません。
突然ですが、みなさんはこういう質問をされたことがありませんか?
「無人島に一つ持っていくとしたら何持ってく?」
うんこ味のカレーの次くらいに定番の「もしもの話」ですよね。
じゃあ、僕から同じような質問をしますね。
もしジャングルに一つ持っていくとしたら何を持っていきますか?
ナイフ、ボトル、水、ライター……人それぞれで考え方が違うと思います。
僕は今ジャングルにいるので、今めちゃくちゃ欲しいものを言います。
「虫よけスプレー」です。
何なんですか、ここ。
めちゃくちゃ虫がいるんですけど。
一日風呂に入れてないので脂で汚れてますし、それに虫が寄ってくるんですよ。
移動しようにも遠くから狼っぽい遠吠えが聞こえるので怯えながら木の棒で火を起こそうと奮闘しています。
首の裏とかもう痒くてしかたないです。
このままでは僕は虫の餌となってしまいます。
アマちゃんがなんとかしてくれると僕は信じているので心配はありませんが。
一方、その頃アマちゃんは……
あーーーーーーーーーん!!!!
私の背中で鳴くのはやめてください!!!!!!!!
ミーンミンミンミンッッ!!!!
角田さんこれ取ってくださいーーーーーーっ!!
一方、もぬけの殻となった角田宅に、一人の訪問者がいた……。
???「ったく、今日は48時間耐久ゲームにハチャメチャ飯を組み合わせたスペシャルデーだっつーのに、あいつはどこに行ったんだ」
???「家の鍵もかけねーで……不用心だな。……ん? なんだこれ」
???「『潤卍』? これやりかけでどっか行ったのかよ。仕方ねーな」
???「懐かしいな。昔あいつをチンチロでボコしたことを思い出すわ。ちょっとサイコロ振ってみるか」
コロコロ……
4 4
???「お、ゾロ目じゃん。俺の豪運は健在だな」
???「必殺ハンター今蘇る。地獄の果てまで冷酷に」
???「冷酷なハンターか……まさか……」
???「俺!?」
角田「誰!?」
角田「俺は誰!?」
???「マヌケ!?」
角田「おい」
角田「なにはともあれ助かったわ。ありがとう、おめが・ジョビルボ潤」
潤「なに言ってんだお前」
こいつはおめが・ジョビルボ潤。
孤高のブロガーだ。
好きなものは更新祭り。
嫌いなものはメンマ、ナスを始めとした野菜全般、たこ、貝、レポートなど課題全般、早起き、トンボのズル、常識のない人、入学当初に距離感を間違えてきた他学科の知らん奴等々多岐に渡る。
バァンッ!!!!
潤「!? 銃声!?」
角田「おい! ハンターが出てくるぞ! 物陰に隠れろ!」
潤「くそっどうなってやがるんだ!」
角田(マズい……潤はフィジカルに難点がある。僕の体力もジャングルにいたおかげでほとんど残ってない……ここまでか……)
潤「誰だか知らねぇけど、こいつを使うっしょ」
角田「っ!? それは!! 上司に使うなと禁止された伝説のこん棒『ゴリチャレ』!?」
ゴリチャレとは……
太いこん棒。力で全てをねじ伏せる。
使用者はゴリチャレが邪魔をして具体的な計画を立てられなくなる。
潤「じゃあなオッサン!!! 俺に銃を向けたことをあの世で後悔しな!!」
角田「……僕の家が殺人現場になっちゃった……」
潤「トホホ」
角田「ヒューン」
以上。
出演:おめが・ジョビルボ潤