どうも皆さん、アマちゃんです!
今日は私の読んだ本を紹介していきます!!
どうも、ミステリー系の人の名前がどうも覚えられません、角田です。
今回私が呼んだのはこれです!!
おお、また有名どころだ。
刊行が1939年って、日本で言ったら終戦前だね。
ビックネームすぎるので皆さんご存じかと思いますが、あらすじを載せておきますね。
その孤島に招き寄せられたのは、互いに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島になく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く……そして不気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく! 強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。新訳決定版。
ミステリーの大枠、クローズドサークルの代表作です。
絶海の孤島に十人が同じ屋敷で寝泊まりをしていて殺人が繰り返されていく鉄板ですね。
あー、読んだことはないけどそういう舞台があるのは知ってる。
アマちゃんの読んでた『十角館の殺人』とかもクローズドサークルのミステリーじゃなかった?
いい着眼点ですね。
まぁ、厳密に言ってそれに該当するかと言われると微妙ですが……確実に言えるのは『十角館の殺人』は『そして誰もいなくなった』を意識していますね。
クローズドサークルという大枠がほぼ一致していることもそうですが、事件の真相の告白の仕方が酷似していることや、作中に『そして誰もいなくなった』と書名が出てくることからも分かります。
と、あたかも『十角館の殺人』と『そして誰もいなくなった』の関係が特別であるように言いましたが、半世紀以上前に刊行された『そして誰もいなくなった』という本が傑作であったため、後の時代でそれを意識して書かれたものは数多くあると思います。
へぇー。それだけの大旋風を起こしたすごい本なんだね。
では、少し内容に触れましょうか。
年老いた判事や若い体育教師、人気の医者など素性の違う十人が「U,N,オーエン」という者に呼ばれて孤島の豪邸に来ます。
そして、一人、また一人と殺されていくのです。
島に他の人はおらず、その十人のうちの一人が犯人であることが分かり、疑心暗鬼になった人々の数日間が幕を開けます。
なんだか人狼みたいだね。
生き残った人たちの中に犯人がいて、どんどん的が絞られていく感じが。
おやおや角田さん……そんな固い頭では大変なことですよ……。
え、何? こわ。
これはゲームではなく小説です。人狼ならルール違反でも、小説ならばどんなことでも起こり得るんです。筋さえ通っていれば。
現に考えてみてくださいよ。
人狼ならば、人狼と村人の二人だけ残った時点でゲーム終了ですが、クローズドサークルではどうですか?
え、例えば、犯人と僕だけが残った場合ってこと?
そりゃ、ゲーム終了でしょうよ。
そんな八人も殺してる殺人鬼と二人きりって。
でも、見方を変えれば、ずっと探していた犯人が目の前にいるんですよ。
なんとかしてやっつけるなり捕まえるなりすることができれば渇望していた安全が手に入ります。
あー、殺人鬼にとっては一番不利な状況で、僕達にとっては一番求めてた状況なんだ。
なるほど。
最後の最後に大逆転ってのもあるから諦ないことも大切なんだね。
そうです!
殺人鬼からしてみたら、物語佳境へ移るにつれてどんどん不利な、追い詰められた状況になっていくんです。
そんな中で犯人がどのように皆の目を潜り抜けているか、という視点でも楽しむことができます。
さて、今回の『そして誰もいなくなった』の本文ですが、想像よりも軽めの文体でスラスラと読むことができました。
構造がシンプルな分、それぞれの事情も理解しやすいのでミステリーの読み始めとしても良いのではないでしょうか。
角田さんのように人の名前が覚えられない人には少し慣れるまで大変かもしれませんが、大丈夫です。
読んでいくとどんどん人が減っていきますから。
それでは、最後の一人になったらまたお会いしましょう。
以上です。