妖怪:布団返し

 

どうも、ストーブに当たってぬくぬくになった後に寝ます、角田です。

今日は、僕の寝ている間に悪戯している人がいるので、犯人捜しを行います。

 

 

最近は本格的に寒いじゃないですか。

僕も毛布をかぶってその上に布団をかけて寝てるんですけど、朝起きると布団と毛布の位置が入れ替わってるんですよね。

 

身体側に布団、布団の上に毛布があり、就寝前の状態から綺麗に裏返ってるんです。

 

これは流石に誰かの悪戯でしょう。

 

 

 

あ、アマちゃん。

最近僕が寝た後に悪戯してない?

 

なんですか急に。キモいですね。
悪戯なんかしませんよ。

 

話しかけただけでキモいって言わないでよ。

まぁ、アマちゃん部屋一番遠いし、その線は薄いか。

 

もう、今度はどんな変なことをしてるんですか?

 

 

実は……かくかくしかじかで……。

 

 

…………。

 

角田さん、それは誰かのせいじゃないですよ。

 

え、でも。

 

深夜にトイレに向かってると、角田さんの「寒い……寒い……」って呻いてる声が聞こえてくるんですよ。

 

え、そんなはずはないよ。

僕は寝る前にストーブでぬくぬくして、すぐに布団に入るんだから。

ずっとあったかだよ。

 

それですよ。
おそらく、角田さんは就寝後、暑くなって布団をどかすのでしょう。

 

ほう。

で、アマちゃんの聞いたように寒がって、また布団をかぶりなおすと。

 

そういうことですね。
少なくとも、角田さんの布団を裏返すなんて意味の分からない悪戯する人はこの屋敷にはいませんよ。
というか、世界中探してもいませんよ。

 

妖怪枕返しの悪口はやめてください。

 

言ってません。

 

以上。