どうも、近頃短編小説のコンテストに応募したり活動を始めました、角田です。
本当に重い腰でしたね、アマちゃんです。
あ、アマちゃん、前の小説もちゃんと進めてるからね、それは大丈夫だから。
怒らないでね。
まぁ、なんだかんだ新しいものをポンポン書いてると、昔……小説を書き始めた時の作品とかを思い出すんだよね。
まぁ、形に残っていきますからね。読み返すこともできるでしょう。
で、最初はどんなものを書いていたんです?
一番最初に書いたのは……何だったかなぁ……。
……あー、あれだ。
超短編というか、原稿用紙2枚くらいのワンシーンだけの恋愛物……かな。
まぁ、その辺りが始めやすいかもしれませんね。
恋愛物でワンシーンというと、twitterで見かけるちょっとした漫画みたいな感じですかね?
そんな感じ。
舞台は夏祭り、主人公と来てた幼馴染の女の子が別れ際に紙袋を渡すの。
で、女の子がやたら恥ずかしがってるから「あ、この子僕のこと好きなんだな」って思って中身を見ると貸してたCDが入ってて、なんだ残念とがっかり。
それで家に帰ってCDを出したら告白の手紙が入ってたよ……って感じかな。
あら、意外にも控えめなストーリーですね。
最初だからむちゃくちゃなヒロインがむちゃくちゃする話かと思いました。
これ書いたのは高校の部誌に乗せるためだったからね。
多少余所行きの感じで書いたのが良かったかな。
そういえば先輩には「ラノベからぶっ飛んだものを抜いた感じだな」って言われたけど、どう評価されたのかいまいち分からなかったから苦笑いしといたよ。
まぁ、味が濃い=美味しいではありませんから。
少なくとも、初めての料理で食べられるものを作れたのは良かったんじゃないですか?
まぁ、そうだね。そう思っとくよ。
で、本題はここから。
昔の作品を見てると、あまりにも恋愛……ラブコメが多いんだよね。
それこそめちゃくちゃなヒロインがめちゃくちゃするやつとか。
今見せられないようなものが沢山あるよ。
ただ、大学の時に書いたものをいくつか見ると、それらに恋愛要素はあってもそれが本題じゃないんだ。
むしろ、おじさんが河童と話すだけとか一人の寝苦しい夜とかの物語なわけよ。
単純に嗜好が変わったんじゃないですか?
大学の時に読んだものも多くはラブコメ以外だったのでは?
まぁ、そうなんだけどさ。
それ以外にも理由があると思うんだよね。
僕って大学に入って数々の恋愛……いや、もとい片思いをしたんだよ。
まぁ、遠くから目で追う程度のものもあったけど、実際彼女ができたりしてたんだよね。
で、それから恋愛に関して想像力、というより妄想が全くできなくなったんだよ。
現実の恋愛を体感しちゃったから。
言い方を変えると、恋愛に過度な期待を持たなくなったんだ。
無条件で自分を好きになってくれる人なんかいないし、距離の取り方を間違えたら問答無用で嫌われる。
僕がそれまで思い描いてたものは僕が「こうあってほしい」っていう欲望の表れだったってことに気づいちゃったんだよ。
欲望の表れでもいいじゃないですか。
現実にないことを起こせるのが物語ですし、現実と全く同じ文章は小説ではなく記録ですよ。
いや、それが問題なんだよ。
昔みたいにむず痒くなるようなラブコメが書けない。
まぁ、書こうと思ってるわけじゃないんだけど、それでも僕の中の一つの選択肢が消えちゃったんだ。流石に焦るよ。
恋愛物はあんまり読まなくなったけど、やっぱり好きなものは好きだからね。
時々そういう描写を入れようとしても、どうも現実に即したような味気ない会話とかになっちゃうんだよね。
なんだろ。ちょうど今のアマちゃんと僕の会話が良い例なんだよ。
超普通の会話みたいになっちゃう。
この会話劇でラブコメは無理でしょ?
うーん、自分を例にされたのことに怖気がすごいんですけど……。
そうですねぇ……確かにこの会話では、なんだかパンチが足りない感じがしますね。
でしょ。
流石に物語を書いてる全員がそうだって言うつもりはないけど、少なくとも僕は恋愛への期待がなくなってそういう描写が凄く苦手になったんだ。
でも逆に、昔より得意になった描写とかができたんじゃないですか?
そっちを伸ばしていきましょうよ。
なんだろ。
情景描写とホラー展開に強くなったかな。
こっちは昔から妄想してたものが壊れたりしてないんだよね。
よし、じゃあこれからはメインウェポンを変えるよ。
ラブコメ改め、鬼畜スプラッタサスペンスホラー作家を目指します。
……いやまぁ、悪いとは言いませんが……。
どうしてこんなことに……?
僕の得意なホラー、人気のサスペンス。
スプラッタとなれば必然的に細かい描写が求められるから僕の情景描写の力が活きる。
鬼畜はおまけだね。
…………。
……はぁ。
ほら、『君の膵臓を食べたい』を貸してあげますから、これでリハビリしていきましょう。
りょ
以上。