ランキングは一人一つでなければならない。
そんなことを誰が決めた。
どうも、三度目のランキングでございます、角田です。
過去二回のランキングはこちらからどうぞ。
では、前置きはこの辺で、さっそくランキングへ移りましょう。
第十位 Minority Whisper
前回ランキングでは第七位でした。
なんともいえない哀愁と寂寥感があります。
イントロは何度聞いてもかっこいいの一言。
歌詞の中では、「飛行機は何度も事故を起こして人が多く亡くなった。それでも僕は飛行機に乗ってりんごジュースを飲む」というものがあります。
たとえ多くの人が不幸になることがあろうとも、未来にはそれほどの不幸感は残っていなくて、また自分にどれだけ嫌なことがあっても世界には何も影響もない。というような達観した歌詞になっています。
何かに行き詰ったとき、失敗して落ち込んでるとき、そんな折にこの曲を聞くようにしています。
第九位 箱庭のアクト
ランキングには初登場です。
the pillowsとしてはかなり新しい曲です。
悲しい気分で仰ぐ空は
回るカレイドスコープ 悪酔いの予感
雨でも降ってくれないか 視界遮って
この「雨でも降ってくれないか」のとこのリズムがめちゃくちゃ好きです。
仕事中もここだけ口ずさんでいる時があります。
絶望に馴れて笑うのは罪なのか
僕は何者でどこへ行くんだろう
ここの歌詞が個人的に刺さりますね。
第八位 BOYS BE LOCKSMITH
君が心を閉ざしたのは どこの誰のせい?
赤い月に見降ろされて 今夜も不機嫌かい
この歌詞から始まるのですが、なかなか深いものですよね。
心を閉ざした人……まぁ、分かりやすい例は人にあまり干渉されたくない人とかですかね。
そういう人って、他の人から見たら「勝手なヤツ」とか原因がその人にあると決めつけられがちだと思うのですが、この曲はそういう人たちに寄り添っているものになります。
こういう人たちに向けた歌って、その人達の気持ちを歌う「一人称視点」のものが多い気がするのですが、これは他人であることを保ちつつ、寄り添うという僕個人的にはなにか新しいものを感じました。
第七位 MY FOOT
先ほどの「三人称視点」で聞いている人に寄り添うのとは別で、これは「一人称視点」で落ち込んだ人を奮起してくれる曲です。
僕はまだ見てる 進むつま先を
雨も水たまりも気にしないぜ
すぐに乾くんだ
どうせ立ち止まると分かっているなら本当かどうか進んでみろよって強いメッセージを感じました。
結果を強く望むことでも、「どうせ無理だろ」と思って行動をやめてしまうことってありますよね。
でも、どうして僕たちはそこで立ち止まってしまうのでしょうか。
努力の時間が無駄になるからでしょうか。
その結果が得られなくとも、その努力は決して無駄になりません。
僕はもうその「望む何か」自体がないのです。
欲しくてほしくて仕方がないのですが、こればっかりは努力で手に入るものではありません。
その「何か」がある人。熱量がなければ努力はできません。その熱量は無駄にしない方が良いですよ。
そんなことを教えてくれる曲でした。
第六位 Happy go Ducky!
こちらも初登場。
以前記事でも紹介したことがあります↓
前の「MY FOOT」同様、こちらも「頑張れ」系の曲なのですが、こちらは活力が湧いてくる感じのものになります。
曲名も「Happy go lucky(楽観的な、行き当たりばったりの)」とかかっているのがオシャレですね。
あと、個人的にジャケ写がこれまでの中のもので一番好きです。
無謀に見えますが、本人はすごく楽しそうに見えます。
第五位 PIED PIPER
初期から聞いてたのにここで初登場。
個人的にはいつも11位でしたが、ここで盛り返してきました。
この曲名と同じ「PIED PIPER」というアルバムは本当に全ての曲が最高です。
過去のランキングでも沢山登場しています。
さて、この曲ですが、とにかく強気な歌詞が特徴的です。
the pillowsの歌詞の強がり方って、「できるか分からない」とか「俺たちには壁が高すぎる」みたいなものに対して「恐れず向かっていけ」っていうようなメッセージがあるイメージなんですが、この曲は自分を最強として周りを巻き込んでいくという大物感が強いです。
どこへ行こうか
みんな連れて行くって決めたんだ 悪いけど
とか
聖書によれば誰もが罪人
この僕以外はね
とか、頼れる兄貴っぽい歌詞で「この人についていこう」という気になれます。
曲名のPied piperって、ハーメルンの笛吹きとか巧みに誘導する者って意味らしいのでこの曲にはぴったりですね。
第四位 About A Rock'n Roll Band
the pillows 結成25年に作成された曲。
懐古を強く感じるこの曲には彼らが追いかけていた軌跡を見ることができます。
あの日のロックンロールの引力は万能で
裸足のままで走り出していたんだ
僕が常日頃憧れている「強く望む何か」を手に入れた人達の姿を見ると、「もっと頑張ろう」って気になります。
多く語る必要はなし。
シンプルに全部が良い。
黙って聞くべし。
第三位 New Animal
前回、前々回王者がここで3位になりました。
盛者必衰ってことでしょうか。
ちょっと聞きすぎてしまった気がします。
ただ、それでも感じた良さは少しも曇ることがなく、「the pillowsで好きな曲は?」って言われたらこの曲の名前を出すことでしょう。
この曲は以前から言っているように、僕の理想像ですから。
自分を信じられるようにするにも、努力は必要なんです。
第二位 WANT TO SLEEP FOR
さて、前回王者を押しのけて2位になったのはこちらの曲。
以前記事でも紹介しました。
こちらの曲、どうやら1991年の曲のリメイクという感じで収録されていたみたいです。
僕が生まれる前の曲にこんなに惹かれるとは思いませんでした。
陽気なサウンドと冷静な自分を見つめ、その冷静さから何とか脱却しようとするような姿勢を歌詞から感じて大好きになりました。
あと、口ずさんだ時の口触りが最高です。
手ごろな気休め飲み干して セルフコントロール
部屋中空き瓶並べてボーリングでもしようか
この辺りが特に最高。
この前彼女の前で「部屋中空き瓶並べてボーリングでもしようか」って歌ってたら「え!?」って言われました。
第一位 サードアイ
平凡なシーラカンス、ここにて王者となりました。
やっぱこれよ。
多分去年から聞いているのですが、その勢いが衰えることはありません。
サードアイ……第三の目って所謂直感とかそういう感覚器以外で感じ取ったものを指すことだと思うんですが、例えば、
消えない幻 すべてを奪った
姿を変えてはまた 僕を連れ出しに来るモンスター
とか、こういう歌詞にも深みが増してくるんですよね。
「夢の実現」という像が第三の目の視界をすべて奪い、自分はいつの間にかその夢に向かって走り出していた。
っていうような読み方もできるのではないでしょうか。
空席はいつだって僕らを待ってる
第三の目が場所を知っている
ここの歌詞が最近気に入っています。
空席が僕らを待ってるって表現、天才ですよね。
あと、平凡なシーラカンスも好きです。
さて、以上が2021年版のランキングです。
皆さんも是非聞いてみてくださいね。
以上。