だらりユキちゃん

 

 

 

 

もう、ユキちゃん!
あっちで寝てくださいって!
このソファは私のですよ!

 

 

……(だらん)

 

 

あれ、ゆーちゃんがアマちゃんの上に乗ってる。

 

そう、それはまるでホットケーキにかけられたハチミツのように、液状にアマちゃんにのっかってる。

 

 

どういう説明してるんですか。
角田さんもユキちゃんに言ってくださいよ。

 

 

いや……別にそのソファはアマちゃんのじゃないし、別にいいんじゃない?

 

 

……(だらん)

 

 

いや違うんですよ。
さっきそう思って退いたら、ユキちゃんもついてきて、また私に乗っかるんですよ。

 

 

……(ふんっ)

 

 

ああ、ゆーちゃんご満悦だ。

 

今日はアマちゃんの上が良いらしいね。

 

 

全く、寝返りも打てないので不便ですよ。

 

……(だらん)

 

あ、ちょっとユキちゃん、落ちちゃいますって!!

 

 

 

おー、さすがアマちゃん優しいね。

ちゃんと落ちないようにしてあげるんだ。

 

 

……(だらん)

 

 

ちょっとユキちゃん!
少しは自分で支えてくださいよ!!
あ、落ちちゃいます!!

 

 

……(だらん、ぼて)

 

 

ああ、落ちた。

 

 

…………。

 

 

あ、また乗った。

 

……(だらん)

 

 

はぁ……ユキちゃんが飽きるまではこのままですか。

 

 

それか冬が過ぎるまでかな。

 

 

以上。