そういえば大学の時に一度だけ職務質問を受けたことがあります。
どうも、角田です。
角田は別に怪しくないのにな。
大ちゃんだ。
大ちゃんがそう言ってくれて安心したよ。
まぁ、その時は僕自身というより、そこにいた時間帯とかが影響してたんだけど。
その時のことを詳しく話すと、僕は飲食店のアルバイトで深夜0時過ぎに自転車で帰ろうとしてたんだよ。
で、店から離れて数メートルのところで警察の人に呼び止められたよ。
時間が遅かったのもあるし、当時21歳だった僕が未成年に見えたからって全うな理由だよ。
乗ってる自転車もぼろっぼろのママチャリだったし。
見ただけじゃ歳は分かんないもんなー……。
ね。19歳も21歳も見た目で違いなんかないよ。
で、身分証明書を見せて、手荷物……まぁ、アルバイト先の制服を見せたり、「刃物は持ってない?」って言われて筆箱の中のカッターナイフを見せたりして、別に問題なく開放されようとしてたんだけど……。
「自転車の窃盗が多いから、一応防犯登録の確認させてもらってもいい?」
と聞かれたことで、僕は内心焦りました。
おい角田。
お前盗んだ自転車を使ってたのか?
いや違うんだよ。
盗んでないよ。
ただ、確実に防犯登録されてるのは僕の名前じゃないなって思ったんだよね。
借りただけとか言うつもりじゃないだろうな!
言わないって。
というのも、僕が使ってた自転車って、お母さんの友達からもらったものなんだ。
お母さんの友達の子供が大きくなって、買い替えとかのタイミングでおさがりを譲ってくれたんだ。
それはよくある話だと思うんだけど、防犯登録の上書きをしてなかったんだよ。
これは完全に僕が悪いんだけど、ここで困ったのは警察の人だよね。
防犯登録は僕の名前じゃないけど、別に盗難届が出てるわけじゃない。
僕の話も根拠があるわけでもないし(お母さんの友達の名前を僕は知らなかった)。
盗んだ可能性も盗んでない可能性もあるんだよ。
この場合ってどうなるんだ?
身分証を提示してたこともあって、その日は普通に開放されたよ。
「防犯登録はしてくださいね」って言われて。
多分、翌日にお母さんの友達宅に連絡がいったんじゃないかなぁ。
どちらにせよ、僕の話は真実だったし、その後は特に何事もなく終わったよ。
で、防犯登録なんだけど、「自転車を譲渡しました」って証明とか、最初に防犯登録をした時の書類がいるんだよ。
僕がこの自転車を貰ったのは職質される7年前で、家にもその書類はなかったし、そもそも貰ってるかどうかも分からなかったんだ。
で、結局その自転車に乗るのはやめて、新しく自転車を買ったよ。
盗んでないが故の油断だったな。
いや本当にその通り。
貰った自転車に乗るときに罪悪感なんてないじゃん。
本当に目に見えてボロボロだったから盗まれる不安もなかったし、「防犯登録」なんて頭にもよぎらなかったよ。
7年も乗ってるともうその自転車は自分のものだって思っちゃうし。
でも、こうやって深夜徘徊の容疑からつながることもあるし、貰った自転車でもしっかり防犯登録はし直そうと思ったよ。
「盗んでないから」と堂々としても、警察の方が困ってしまいます。
結果的に職務質問が長引くだけで、お互いいいことはないですし。
あたしもカガに貰った自転車の登録を見直すぞ。
え、自転車貰ってたの?
本当?
「道に落ちてた」ってことで勝手に持って帰ってきたんじゃない?
本当に貰ったんだ!!
と、このように言葉だけでは証明はできません。
以上。