白やぎさんだけがまともなこの世界

 

白やぎさんから お手紙 ついた♪


黒やぎさんたら 読まずに 食べた♪


しかたがないので お手紙かいた♪


さっきの 手紙の ご用事なぁに♪

 

 

 

…………二日後…………

 

 

白やぎさんから お手紙 ついた♪


黒やぎさんたら 読まずに 食べた♪


しかたがないので お手紙かいた♪


さっきの 手紙の ご用事なぁに♪

 

 

…………二日後…………

 

 

 

白やぎさんから お手紙 ついた♪


黒やぎさんたら 読まずに 食べた♪


しかたがないので お手紙かいた♪


さっきの 手紙の ご用事なぁに♪

 

 

…………二日後…………

 

白やぎさんから お手紙 ついた♪


黒やぎさんたら 読まずに 食べた♪


しかたがないので お手紙かいた♪


さっきの 手紙の ご用事なぁに♪

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

………

 

 

 

 

……

 

 

 

白やぎさんはとうとう筆を置いた。

手紙の内容は大したことではないが、旧友である黒やぎさんから「さっきの手紙のご用事なぁに?」と何度も届けばだんだんと苛立ちの感情が大きくなる。

 

彼にとって、自分はすでに過去の友人となってしまったのだろうか?

 

白やぎさんの抱える鬱屈した感情が暴力性を帯びるのに時間はかからなかった。

 

 

しばらくして、白やぎさんは再び筆をとった。

 

手紙に書いたのは謝罪の言葉。

白やぎさんは粉末状の殺虫剤を同封し、黒やぎさんの返信が来るのを待った。

 

…………

 

………

 

……

 

白やぎさんから お手紙 ついた♪


黒やぎさんたら 読まずに 食べた♪

 

黒やぎさんの視界が突如暗転する。

猛烈な吐き気のせいで立っていられない。

 

 

もう二度と、黒やぎさんから手紙が来ることはなかった。

 

 

白やぎさんは、用意したもう一通の手紙を咀嚼し、涙を流しながら飲み込んだ。

 

 

 

 

 

地獄の十丁目:修羅場だ修羅場だしゅらしゅしゅしゅ

 

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この「地獄めぐり」も記念すべき十丁目です。

地獄は一体どこまで続くのでしょうか。今から楽しみですね。

 

 

突然ですが、皆さんは「修羅場」って体験したことありますか?

 

例えば、浮気現場で恋人と遭遇してしまった、とかそういうやつですね。

 

僕はありません。

 

……すいません。こんなタイトルを付けたくせに、今回の内容はそういう「普通の」修羅場じゃないんです。

どこか奇妙で、殺気は一切感じないながらも、独特の気まずさを孕んだ僕の体験を聞いてください。

 

あ、全て本当のことを言っているといろいろと問題が発生するため、町名のような細かい部分は少しだけフィクションを挟みます。

大筋は忠実に書きますので、地獄をふんわりとお楽しみください。

 

 

 

さて、これは昨日の話です。

 

夕方頃、一本のLINEが入ったところから物語は始まります。

LINEの相手は例のキャバ嬢(以下「リンダちゃん(仮名)」)でした。

 

いつもの営業LINEか、と思いながらも普通に返していました。

するとどうやら隣町のビアガーデンのような場所で飲んでいることを教えられました。

同伴の誘いかとは思いましたが、生憎今日は店が休み。

 

暇だったことも幸いし、ワンチャン狙って、友達に会いに行く感覚で、そのビアガーデンに行くことを伝えました。

快くOKしてくれたリンダちゃんに気分を良くし、僕はすぐにビアガーデンへと赴きました。

 

そして会場につき、リンダちゃんを探していると一組の男女に声をかけられました。

 

リンダちゃんと、30代の男性でした。

 

「友達と飲んでたんだ(笑) この人は凛之助君(仮名)だよ☆」

 

と、リンダちゃんから唐突な紹介を受けます。

 

「友達」とは言われたものの、彼の表情にある若干の苦笑いから(あ、この人、別の客か……)と、僕は状況を超速理解します。

 

リンダちゃんはなぜ僕がここに来ることをOKしたのでしょうか。

ここに来たことを早くも後悔し始めていた僕はとにかくこの空気を変えることにします。

具体的に言うと、「リンダちゃんとワンチャン」モードから「凛之助さんとも仲良くしよう」モードに切り替えたのでした。

 

リンダちゃんを置き去りに、僕と凛之助さんは会話を進めます。

すると、凛之助さんは彼女持ちで、別にリンダちゃんを狙っているわけではないことが判明しました。

最初に苦笑いを浮かべたのは、ワンチャン狙っているかもしれない僕の登場に、若干の罪悪感を感じていたためだと予想できました。

 

そうと分かればあとは気楽なものです。

「もうワンチャン狙っていない僕」と凛之助さん、それとリンダちゃんと楽しく会話して、お酒もガンガン飲んで気分がよくなっていました。

 

「え? これが修羅場?」と思っているそこのあなた。

安心してください。お待ちかねのセリフですよ。

 

 

 

本当の地獄の十丁目はここからだったのです……。

 

 

その後、酔っぱらった外国人の乱入や、酔っぱらった外国人の乱入、酔っぱらった外国人の乱入などがありましたが、さして問題もなく時間は過ぎていきました。

ここどんだけ外国人いるんだよ……。

 

 

そして、僕と凛之助さんが二回目の乾杯をしたとき、リンダちゃんの近くでやたらキョロキョロしているサラリーマンを発見しました。

 

僕が「?」を浮かべていると、リンダちゃんがおもむろに彼を紹介しだしたのです。

 

「角田君にも紹介するね☆ この人は竜太郎君だよ☆」

 

 

 

まさかの三人目。

 

まぁ、凛之助さんと僕は三人目には驚かなかったものの、竜太郎さんは思いっきり不機嫌な様子でした。

 

多少僕らと言葉を交わすものの、ずっとリンダちゃんに話しかけている様子は彼氏気取りというか、もしかしたら本当に彼氏なのかもしれないと疑うほどでした。

 

とにかく、この態度を見て僕と凛之助さんは苦笑いを浮かべるしかありません。

 

今なら分かるよ凛之助さん……僕が登場したときもこんな気持ちだったんだね。

 

結局、竜太郎さんの機嫌は戻ることなく、僕たち三人の努力もむなしく重い空気が流れていました。

 

なんだこれ。

 

一体どうすればいいんだ……とアルコールの回った頭で考えるも、竜太郎さんの機嫌を直す方法が一向に思いつきません。

凛之助さんも仕事の電話で席を離れてしまい、僕も絶体絶命でした。

 

もうだめだ。なんとか理由をつけて帰ろう……と思ったその瞬間、一筋の希望が僕のもとに訪れました。

 

 

 

 

 


warning!! warning!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

酔っぱらった外国人、再び参戦

 

 

 

 

しかも超明るくていいやつそう。

執拗に僕に乾杯を求めてきたブラジル人のロドリゲス(仮名)は、僕のジョッキが空であることに気づくと、

 

「モウ イッパイ ノモウ!」

と僕を連れだしてくれました。

 

日本語が達者な彼はとても若く見え、その旨を伝えるととても喜んでいる様子でした。

「モウ 角田ハ シンユウ!」

と、ロドリゲスか人の心を持った巨人くらいしか言わないセリフを聞いた僕も嬉しくなりました。

 

その後ロドリゲスと何度も乾杯し、ハンドシェイクも教えてもらって、帰り際に電話番号も交換して「コンド イッショニ ノミニイコウ!」と約束した僕たちはそのまま別れました。

 

リンダちゃんのところに戻るころにはビアガーデンの終了時刻ギリギリだったので、重い空気を引きずることなく、それぞれ解散しました。

 

まぁ、ただリンダちゃんのところに戻る際、遠目にもわかる竜太郎さんとリンダちゃんの真顔は二度と忘れないでしょう。

 

ロドリゲスがいなければ僕もあんな顔をしていたかもしれません。

 

 

……という、話でした。

 

 

 

 

今回の地獄から学んだのは、

 

外国人はめっちゃいいやつばかりだということです。

 

絡んできた外国人はみんな明るく、友達のように接してくれました。

また、どのビールを頼むか、と聞かれ「ロドリゲスと同じやつにするよ」と返すと、十分程度「ニホンジン ハ ドンナアジガ コノミ カ ワカラナイ……」と、僕のことを考えて熟考してくれた彼には非常に好感を持ちました。

肩を組んで「オレタチ シンユウ!」と言いながら乾杯したことは忘れないでしょう。

 

言語の壁を感じて敬遠するには惜しい人たちばかりなので、皆さんも困っている外国人を見つけたら助けてあげてください。

 

あと、キャバ嬢にガチ恋するのはほどほどに。

今回のようなことがないとも限りません。

会いに行ったにも関わらず不機嫌になってしまうこと請け合いです。

 

という、非常に奇妙ながらも、割と印象に残った体験の話でした。

 

 

以上。

キャバクラであった運命の出会い

 

またまた一か月ぶりの更新です。

ではまず近況報告から。

 

ひと月でキャバクラに二回行きました。

 

以上。

 

 

 

 

 

突然のことで「!?」となる人もいるかと思うので少しこの話を掘り下げていきたいと思います。

 

 

まず一回目。これは会社の先輩たちに連れていってもらいました。

祝キャバクラデビューの記念日です。

 

キャバクラといえば漫画やドラマで多少見たくらいの知識しかなく、「どんなところなんだろう……」と好奇心が湧いていました。

実際行ってみた感想としては、「思ってたのと違う」でしょうか。

 

以下、僕が想像してたキャバクラ↓

 

キャバ嬢「お仕事ってどんなことされてるんですかー?」

客「ああ、俺? 俺は○○系の会社で働いてるよ」

キャバ嬢「え! すごい! そういう系のお仕事って優秀な人がなるイメージ!」

客「まぁ、そんなに大したことないけどね(笑)。あ、そういえば最近はこんな仕事も任されちゃってさー。忙しくて仕方ないよ」

キャバ嬢「すごーい! もっと詳しく聞かせてください!」

客「いいよ。ま、俺って結構期待されてるからさ…………」

キャバ嬢「すごーい!」

 

 

僕が体験したキャバクラ↓

 

角田「普段ってどんなことされてるんですか?」

キャバ嬢「海に結構行きますね。あ、私ダイビングのライセンス持ってるんですよー☆」

角田「え! すご! ……ちなみにライセンスってどうやって取るんです?」

キャバ嬢「これこれこうして、こういう段階を踏んで取れるんですよ☆」

角田「へー、勉強になるなぁ。ダイビングするときにオススメの場所ってどこです?」

キャバ嬢「あ、それだったら沖縄がいいですよ☆ ただ、注意してほしいのは……」

角田「やっぱライセンス持ってる人は知識の幅が違いますね……。尊敬しちゃいます」

 

 

なんだこれ。

 

 

なんで逆転してんだよ。

 

まぁ、ダイビングについて多少興味がわいたので、これはこれで悪くはなかったのですが。

ただ、ギャップがすごいという印象でしたね。

こんな感じで二人のキャバ嬢と話をし、初日は幕を閉じました。

 

みんなで盛り上がってイヤッフー! みたいな空気が苦手な僕はもう行かないだろうなと思いながら数日過ごし、僕は再び同じ店に足を運びました。

 

 

諸々の事情があったのと、お店の女の子が可愛かったからです。

 

 

ちなみに、二回目にして一人で行きました。狂ってますね。

つっこみたいことがあるとは思いますが、ひとまずは置いといてください。ここはさして重要ではありません。

 

 

で、再び行ったはいいものの、団体のお客さんが入っている状態で女の子は全くいません。

仕方なく、僕は席で待つことにしました。

 

あたりを見渡すと僕以外も一人で待っているお客さんがいました。

そして僕を含め、待っているお客さんで席が埋まったとき、とあるおじさんが来店します。

しかし席がないわけですから、ボーイの人がやってきて「待ちの間相席してほしい」という旨を伝えられ、僕は承諾しました。

というわけで、そのおじさん(仮名「たっつぁん」)と相席で待つことに。

 

最初はもちろんスマホを見たりして待っていたのですが、たっつぁんの「あの……タバコ吸ってもいいですか?」という言葉から会話が展開。

今回が二回目だということや前回来た時の話などをしながらたっつぁんの身の上話などを聞きました。

その結果、僕とたっつぁんは意気投合(?)し、連絡先を交換しました。

 

その後、女の子がやってきて「席が空いたので移動しましょうか」と言われましたが、僕とたっつぁんはそれを拒否し、僕とたっつぁん、女の子二人の計4人で会話し、これが結構盛り上がりました。

 

そして別れ際「また別の町のキャバクラに行こうね」とたっつぁんと約束し、帰宅しました。

今でもたっつぁんからのおじさんLINEが割と頻繁に届きます。

 

 

 

年齢が倍以上も違う友達ができたということは初めてなので、ひとまず記事にまとめてみました。

 

あと、僕はキャバクラにハマったわけではないので、その点は安心してください。

 

 

以上。