ほら! 走るよ!!

 

カガちゃん、ほら起きて!!

 

っ!
え、どうしたんですか!?
何か事件ですか!?

 

外に走りに行くよ!

ほら、着替えて!

 

……こんなに寒いのにですか?

 

寒くても行くよ!

脂肪は勝手に燃えてくれないよ!

 

…………。

 

うう……。
ごめんなさい、角田さん……。
私は悪い子です……。
角田さんが私のためにここまでしてくれたのに……。

 

ちょっと、布団に潜っていかないで。

 

えいっ!

 

ああ! とても寒い寒いです!
やめてください!

 

なにしてんのよ。

 

あ、ホノちゃん。

いやぁ、結構太ってきちゃったから、同じ悩みを持ったカガちゃんと走りに行こうと思ってたんだけど……。

 

賀々巳が嫌がってるじゃない。
あんた一人で行ってきなさいよ。

 

いやどうせなら誰かと走りたいじゃない。

ホノちゃんでもいいよ。

一緒に行く?

 

……まぁ、偶然一度も使ってないスポーツウェアがあるし。
一緒に行ってあげてもいいわよ。

 

ホッ……。
じゃあ、お二人ともお気をつけて……。

 

ところでどうしてスポーツウェアを用意してたの?

 

ちょっと前に私も賀々巳と走る予定だったからよ。
その日もこんな感じで結局行かなかったけど。

 

カガちゃん……。

わがまま娘だよ……。

 

本当にごめんなさい!
でも、寒いのは本当にダメなんです!

 

以上。