この屋敷では最年長です。
どうも、角田です。
どうも、みんなのお姉ちゃんのメメです。
どうも、最年少のカガです。
いいなぁ、カガちゃんは。
お姉ちゃんがいて。
あれ、角田さんにはお兄ちゃんがいませんでしたっけ?
いるよ。
いるけどさ。
やっぱりお兄ちゃんよりお姉ちゃんのほうが良かったなって思うよ。
あるあるですね。
いない兄弟こそ欲しくなるものです。
メメちゃん達もお兄ちゃんとか弟とか欲しくないの?
まぁ、お兄ちゃん枠ではありませんが角田さんがいますし……。
弟は……考えたこともありませんでした。
私も特には願望はありませんね。
弟でも妹でも、もっと賑やかになればいいなとは思いますが。
そうなの?
やっぱり二人ともお姉ちゃんがいるから満足してるのかな。
そうですね。
歳は私の方が上ですが、アマちゃん先輩もお姉ちゃんみたいなものなので。
でもやっぱりメメちゃん先輩が一番お姉ちゃんな気がしますよ。
いいなぁ。
弟や妹は小さい頃に「欲しい」って思えばまだ可能性はあるじゃん。
兄と姉は自分が生まれた瞬間どうにもならないから、永遠に叶わない願いになっちゃうよね。
ほら、義姉とか義兄とかはまだチャンスがありますよ。
そういうことじゃないんだよ。
小さい頃から一緒に遊んだっていう思い出もセットでほしいんだよ。
あぁ、確かにそれは難しいですね。
もう姉が手に入らないことに耐えられないから、「姉が欲しい」っていう願望をなくしたいな。
ねぇカガちゃん。
お姉ちゃんがいて悪いことを教えて。
え。
ちょっと角田さん。
カガちゃんに私達の悪口を言わせないでくださいよ。
これだけいるんだからなにかあるでしょ?
教えてよ。
ええと……大ちゃんに変な儀式を教えるのをやめて欲しいです……。
あー、お姉ちゃんというか、メメちゃんへのお願いだね。
え、だってあれは大ちゃんが教えてって言うから……。
カガちゃん、もしかしてそれで困ってます?
正直……困ってます……。
大ちゃんと遊ぶときはいつも知らない影が後ろについているんです……。
あらまぁ……。
以上。