お、大ちゃん帰ってたんだ。
おかえり。
角田か。ただいまだぞ!!
どう? 新しいクラスは。
楽しいぞ。
今度屋敷に新しい友達を連れてくるんだ。
さすが大ちゃん。
……カガちゃんは大丈夫そう?
別にいつも通りだぞ。
なんだ。
クラス替えで落ち込んでたからちょっと心配だったんだよね。
授業後もよく遊びに行くし、他の友達と喋ってるのもよく見かけるんだ。
そっか。
大ちゃんは寂しくないの?
最初はちょっと寂しかったけど、別にそのあと一緒に帰るからもう慣れたぞ。
カガが遠くに行くわけじゃないしな。
安心したよ。
……あれ、でも今日カガちゃんは?
一緒に帰ってきたんじゃないの?
なにを言ってるんだ?
角田の後ろにいるじゃないか。
え?
……います。
うわっ!
びっくりさせないでよ。
角田さんが勝手にびっくりしてるだけですよ。
いつからそこにいたの?
「どう? 新しいクラスは」くらいからですね。
最初からじゃん。
大ちゃん気づいてた?
あたしもさっき気付いたんだ。
カガは気配を消すのがうまくなったんだな。
そりゃもう。
日々磨いてますからね。
(……日常的に気配消して何してるんだろう……)
カガはこうして突然現れることが多くなったからな。
これももう慣れたんだ。
(大ちゃんの監視か……)
以上。