世間は新学期だというのに、僕はここにきて立ち止まっている感覚です。
どうも、角田です。
大ちゃんと違うクラスになってしまいました……。
もうおしまいです……。
どうもカガです……。
なー、もう元気出せよ。
遊びに行ってやるからさー。
あ、大ちゃんだぞ。
クラス替えをしなくてもいつも一人。
どうも、メメです。
各々ひどいことになってるね。
カガちゃん、元気出しなよ。
新しい友達がいっぱいできるって。
そうだぞ。
あたしだって離れ離れになった友達はいるんだから。
これから作ればいいじゃないか。
大ちゃんは新しくお友達をたくさん作って私のことなんて忘れていくんです……。
もう大ちゃんは学校に行かせません!!
監禁です!!
あーあー、まだ水曜だってのに。
あと2日どうすんの。
カガちゃん。
どれだけ近くに仲間がいても、人は孤独なんですよ。
一人よくわからないこと言ってるし。
いいじゃん。
どうせ大ちゃんとは屋敷で一緒に住んでるわけなんだし。
良くないです!!
私の隣に大ちゃんがいる、これが最高の形なんです!!
いつの間にこんなに拗らせちゃったのかねぇ。
席替えでちょっと離れたときもこんな感じだったぞ。
あ、そうなんだ。
……ねぇメメちゃん。
黒魔術でなんとかならない?
さすがに無理ですよ。
できるなら私も使ってますって。
困ったぞ……。
大ちゃんを唯一困らせられるのがカガちゃんだよね。
え……私が……唯一……??
大ちゃんの……??
え、うん。
そ、そうですかぁ……??
あ、ご機嫌になった。
カガちゃんは結構ちょろいですよ。
仕方ないですね。
大ちゃん、これからもいっぱい困らせてあげますからね。
お、お手柔らかに頼むんだ……。
以上。