旅路の先に

 

生まれた時から僕の居場所はどこにもなかった。

 

裸足で砂を踏み、ほこりを食べてなんとか生きる。

生きている意味さえ分からないまま、明日生きることだけを考えていた。

 

 

僕は旅路の途中だった。

 

こんな風に生きなくても良いように、自分の居場所を見つけるために旅をしていた。

しかし、人に会っては謗られ、動物に寄っては攻撃されることを繰り返すうちに、僕は僕以外の何物もいない場所を目指すようになった。

 

僕以外の何物もいない場所に到達するため、過酷な道を選び続けた。

崖を登り、海を渡り、ようやくたどりついた先に、それはあった。

 

一戸の大きな屋敷。

外観は綺麗なままだが、誰かが住んでいる様子はない。

 

散々周囲を確認し、僕はここを僕の居場所とすることを決めた。

 

僕は自分が生きている証を残し続けた。

誰からも疎まれて迫害された僕が、今こうして生きていることを証明することで仕返しをしたのだ。

 

そうしていくうちに、屋敷はゴミだらけとなってしまった。

 

しかし、僕は幸福だった。

 

 

 

…………。

 

 

………。

 

 

……。

 

 

…。

 

 

 

っていう誕生秘話があったらいいね。

 

いや、あるわけないでしょう。
このブログはYouTubeを見続ける生活に飽きた角田さんが暇で始めたブログですから。

 

ありゃ。

 

 

rightuncle.hatenablog.com

 

 

以上。