どうも、日本代表の角田です。
今日はこの秘境のゴミ屋敷にてオリンピックを開催しようと思います。
まさかこのゴミ屋敷が開催場所になるとは思っていませんでした。夢のようです。
どうも、秘境のゴミ屋敷代表のアマちゃんです。
え、アマちゃん先輩が秘境のゴミ屋敷代表ですか!?
えーっと……じゃあ……。
ま、魔界代表のメメです。
メメちゃん魔界に住んでないじゃん。
だってアマちゃん先輩がここの代表じゃないですか。
別に私も秘境のゴミ屋敷代表でもいいんですよ?
日本VS秘境のゴミ屋敷の対立はなんだか怖いのでメメちゃんは魔界でお願いします。
というわけで、選手は以上の3名です。
これから様々な種目でメダルを争います。
沢山のメダルが取れるといいね。
全種目メダルが取れるように頑張ります!!
最下位でも銅メダルが貰えてしまうという欠陥を今発見してしまいました。
さて、選手も皆やる気満々のようですが、開会式前に聖火リレーを行います。
え、こんなお遊びみたいなのでそんな本格的にやっていくんですか!?
こらそこ。お遊びみたいなって言わない。
こういうのは全力でやるのが良いんだから。
でも、聖火リレーってどんなものなんですか?
実はあまりオリンピックのことを知らなくて……。
僕も良く知らないのでWikipediaさんから引用します。
開会式当日、聖火リレーは大会のメイン会場となる競技場に設置された聖火台に点火される。
かつては最終ランナーが階段などで聖火台へ向かって走りより、トーチから聖火台に火を移すことが一般的であったがアーチェリーの矢、スキージャンパー、競技場に設置された花火など近年は様々な趣向が凝らされるようになってきている。多くの場合、最終ランナーや点火の「仕掛け」は最後の瞬間まで秘密にされ、一般的に開催国の有名スポーツ選手が務める。聖火台に火をともすことは、大変栄誉なことと考えられている。この聖火の点灯を通して大会の開会とされ、そのオリンピックの開催期間中灯され続け、閉会式の最後に消灯される。
まぁ、なんというか。火を持って走って聖火台に灯すらしいです。
でも、このオリンピック自体さっき決まった企画なので聖火台とか準備してませんよ?
そうだよね……。なにか火を灯せるものないかな……?
あ、なら私アロマキャンドルを持ってますよ。
ちっさいですね!! 親指と人差し指で輪を作った直径じゃないですか!
他にないし今回はこれで良しとしよう。
本格的に準備するのは4年後ってことで。
ってか、そもそも持って走るための松明もないや。
これは……チャッカマンでいいか。
流石に聖火リレーを馬鹿にし過ぎじゃないですか?
ないんだもん。仕方ないじゃない。
で、三人でこの屋敷を一周して、このアロマキャンドルに火をつけます。
それで開会になるみたい。
私は最初がいいです。
あ、じゃあ私は最後で。
OK。じゃあ僕が2番手ね。
じゃあ、アマちゃんはスタートラインに立って。
で、1/3の地点で僕が、2/3の地点でメメちゃんが受け取ればいいね。
承知です!
じゃあ、アマちゃん。準備はいい?
いつでも良いですよ!
よーい……
スタート!!
(ダッ)
お、アマちゃん割と早いんじゃない?
………。
……。
…。
あれ? アマちゃん先輩を見送りましたけど、私達って受け取る場所に付かなきゃいけないんじゃ……?
そうじゃん!!
追いかけよう!!!
(ダッ)
は、はい!!
(100m先)
はぁ、はぁ……。結構疲れますね……。
というか、この屋敷の周りってどれくらいの距離があるんでしょうか……。
アマちゃーん、ちょっと待ってー!!
あー……本当に息が苦しいです……。
こんなことならメメちゃんのトレーニング後にランニングの習慣をつけるべきでした……。
アマちゃんせんぱーい!!
なにか聞こえるような……。
アマちゃん!! ちょっと待って!!!
はぁ……はぁ……。あれ、角田さん。メメちゃんも。
はぁ……はぁ……。 ごめんアマちゃん、僕達最初に配置についておかなきゃいけなかった。
ぜー……はぁ……もう、アマちゃん先輩……早いです……。
というか……もう屋敷一周しちゃったのか……。
ただ三人で走っただけだったね……。
……もう一回走る?
もう、距離だけは3倍走ったので良くないですか?
角田さん、これでキャンドルに火を灯してくださいよ……。
だよね。僕ももう走りたくない……。
(カチッ)
(カチッカチッ)
あれ?
チャッカマンの火が付きませんね……。
え、うそ。
(カチカチ)
…………。
……。
失敗です!!
仮に火がついても種目なんてできませんよ。
もう……大人しく屋敷の中に帰りましょう……。
まさかのメダル0枚です。
日本代表やめます。
以上。