どうも、秘境の埖屋敷の家主、角田です。
あれ? 角田さん、変換ミスしてますよ。「ゴミ」の部分が。
あ、どうも皆さんこんにちは。アマちゃんです。
その漢字ですと途端に豪邸の主みたいに見えますね。
どうも、メメです。
今日は僕の好きな曲を作ってる人を紹介するよ。
その名も「悒うつぼ」さん!!
この人は3年前からYouTubeで自身の曲のMVを投稿してるよ。
最初の曲がこちら。
籠り唄
分かるかな? この天才加減が。
ポップで落ち着くサウンドに空洞の音を挟んで二面性の雰囲気を持たせつつ、歌詞の憂鬱さで心地良い闇に沈んでいくような感覚に陥るよ。
悒うつぼさんのtwitterにもある通り、「見た目は算数で中身は数学みたいな音楽」なんだよね。
聞けば聞くほど自分の日常に答えがあるような気がしてきます。
例えば甘い生活を望むなら
宿題に句点を
できれば砂糖大匙三を
例えば今はないものを強請るなら
相当のけじめを
出来れば前言撤回を
この歌詞とか最高だよね。
「甘い生活」と「今はないものを強請ること」は両極端にあるので両方を同時に求めることはできないということですね。
「前言撤回」を求めているのは「甘い生活を望むこと」に関してなんでしょうね。
多分そう。
簡単に甘い生活を送りたいなら今頑張ってることをやめて、目先の快楽を増やせば手に入るよってことを提示しつつ、ただ、これから新しいものは手に入らないってのを言うのがいじらしい。
僕がこの曲を始めて聞いたのが確か2年前くらい。
社会人一年目で聞いて日々多忙な生活を送ってた時だったからかなり心に刺さった覚えがあるよ。
で、最近また聞き始めて前よりぐっとくる感じがしました。
不安や強い孤独感に晒されながら、少しの希望と望郷で心を保っているような儚い心情が上手く表現されていますね。
混迷している現代で頑張る人には少なからず当てはまる心情なのではないでしょうか。
で、この悒うつぼさんの曲はもちろんこれだけではありません。
僕の一番のお気に入りはこれです。
落魄フード
自身の必要性とか存在意義を強く求める歌。
心がざわめきます。
MVでもある通り、値段の付けられた自分が売れ残っていく様を噛みしめて、値段を下げに下げてついに無料になってしまってもしばらく売れずに周りがどんどん売れていく様子を見続ける地獄のような状況が表されています。
MVの方では最終的に売り切れの立て札がついており、自分が売れたことが分かるのですが、周りの人気商品はまた補充されるのに対し、自分のいた棚には次の補充がされていなく、存在価値、求められるものの冷酷な現実を突きつけられた感じがしましたね。
本当に味わい深い歌詞ですね……。
最後のこことか鳥肌が立ちました。
ぱっと生きる意味で金を買わせてくれないか
普通は「お金で生きる意味を買う」ですけど、この自分は売れ残ったことで自身の大切なものと引き換えに自分を買ってもらおうとする様が非常に切ないですね。
なんだか癖になりそうな切なさですね。
でしょ。
あと、悒うつぼさんの曲はまだまだあるし、去年の12月には「嘘八百」というアルバムも販売されてるから気になる人は色々聞いてみてください。
どの曲も様々な角度でこういった気分にしてくれます。
以上。