カウンターテーブルに置かれたタンブラー、こっちを見ているアリス、埃をかぶったルーター、今眺めている部屋の様子はもう見飽きたような気がします。
ということで、予定はありませんが引っ越しを少し考えています、角田です。
角田さんがどこに住もうと、この屋敷は不動のものなのであまり興味がありません、アマちゃんです。
そんなこと言わずに聞いてよ。
今住んでる物件は別に不満はないんだよ。
周りになんでもあるし住みやすい。
部屋も綺麗で広い。
いいところじゃないですか。
「もっといいところがあるはずだ」という動機で動くのはロクなことがありませんよ。
ごもっとも。
なので引っ越しを本気で考えてるわけではありません。
そんな余裕もないし。
ただね……流石にこの景色はもう見飽きたよ……。
部屋の模様替えでもしてみたらいかがです?
机の向きを変えるだけでも感じる雰囲気は大きく変わると思いますけど。
うーん、まぁそうなんだけどさ。
本当は猫とかと一緒に暮らしたら解決しそうなんだよね。
そこで真っ先に「彼女」って出てこないところが角田さんの悪いところですよ。
いいじゃん。
好きなんだよ、猫。
かくいう私も大好きですけど、猫ちゃん。
引っ越しより先にペットを飼う環境を整えた方が早いんじゃないです?
いや、僕の住んでるとこペット禁止なんだよ。
だから猫を飼うには必然的に引っ越しをしなきゃいけないの。
だから当分の間はアマちゃんで我慢するしかないんだよね。
猫っぽい顔っていうとこんな感じですか?
これでいいなら今後はこの顔をふんだんに使っていきますけど。
やっぱりいいです。
以上。