ある男は常日頃から情緒不安定だった。
仕事中に明るい時もあれば、家の中で暗く沈んでいる時もあった。
もちろん、逆もある。
日々を回想しても、両極の気分である時のことしか覚えていない。
彼は、自身には躁鬱の中間の状態がないのではないかと疑っていた。
ある日、男は自身の気分に記録をつけていくことにした。
何かしらのきっかけによって気分が反転する規則性があることを信じて。
結果として、それは見つからなかった。
…………。
夢シリーズかと思いました?
残念。今日はアマちゃんもいます。
ニヤニヤしないでよ。むかつくなぁ。
あ、どうも、角田です。
角田さんだけの記事、最近より暗いんですよね。
昔の記事を見てみてくださいよ。ほら。
このくだらない記事を書いた人と夢シリーズの暗い記事を書いている人は同一の人です。
また僕の記事が暗いっていう説教回? もう何度目なんだよ。
何度言っても分からないから、今日は角田さんを矯正するのではなく、折衷案を持ってきています。
折衷案? どういうこと?
結論から言いましょう。
私は角田さんが激重深淵記事を書くことを許します。
え、だからどういうこと? 激重深淵記事ってなに?
激重深淵記事とは……
以下のものみたいな暗い記事のことである。
…………。
え、マジ?
まぁ、正直私個人としてはできるだけ読んでる人が楽しんでくれるようなものが良いんですけどね。
ただ、こういう記事には予想以上の閲覧数やスターがありますし、私の好みで角田さんを押さえつけるのも、方法として正しくない気がするんです。
そうなんだよ。
夢シリーズとかも結構人気だよ。
なので、私ことアマちゃんは角田さんの記事が暗いことに関しては今後口出ししません。
おおー。
そりゃありがたい。
僕も自分の書きたいものを書いてるから、それに関して口出しされないのはうれしいね。
……ん?
でも、折衷案って言ってたよね。
言いましたよ。
簡単な話です。
角田さんだけが暗い記事を書くなら、私がバランスをとればいいんです。
バランス……。
アマちゃんが愉快な記事を書くってこと?
まぁ、平たく言えばそういうことです。
秘境のゴミ屋敷の笑顔担当ことアマちゃんになります。
今のままでも十分そんな感じだけどね。
じゃあ、僕は激渋記事を書けばいいのかな?
角田さんの抱える闇は消えそうにないので、角田さんはこちらに傾けるように意識してください。
結果には文句を言いません。
はい。
承知しました。
では、今後とも秘境のゴミ屋敷を盛り上げていきましょう!!
……おー。
かいちゃんさん!?
誰?
以上。