【ラバーダックデバック】普通の会社でやってみた

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どうも、シングルタスク全振りの角田です。

 

昨日の記事でも言った通り、会社でやらかしてしまいまして↓

 

rightuncle.hatenablog.com

 

まぁ、結局何事もなく……本当に何もなかったかのように片付いて事なきを得たのですが、社会人たるもの失敗したら反省をするもの。

 

自分なりに失敗の原因を考えました。

 

そして、『自分はマルチタスクにめちゃくちゃ弱い』ということが原因だという結論に至りました。

……まぁ、実際は忘れっぽい記憶力のせいなんですが、そればっかりは直せない、これまでの試みが失敗しているのでそこは置いておくとして、別のアプローチで今回の反省をしようと思いました。

 

僕は前日に、明日やらなければならないことをエクセルでまとめています。

しかし、当日に緊急な仕事が割り込んできたりして予め立てておいた優先順位がぐちゃぐちゃになってしまうこともしばしば。

混乱した挙句、「ひとまず落ち着こう」と優先順位5位くらいのすぐ終わる仕事に取り掛かって現実逃避したりしてました。

 

前日に準備するのなら余裕がありますが、緊急の仕事はそのタスク表に組み込んでいる時間がないことが多いです。

どうしても頭の中で順位の入れ替えを行うことになり、別の緊急の仕事が割り込んできて……となってしまってはタスク表もただのメモに成り果てます。

 

タスクの全てを頭に入れておくに至らなくても、優先順位5位くらいまでを間違えずに把握することができていたのならば、少なくとも混乱して次なにするか迷うような無駄な時間を減らせるのではないかと思いました。

 

 

最近とあるツイートで「ラバーダックデバック」というものを知りました。

 

バーダックデバックとは……

ソフトウエア工学におけるコードのデバッグ手法である。ラバーダックデバッグは、The Pragmatic Programmer[1]という本で紹介された、プログラマーがラバーダックを持ち歩きアヒルちゃんに向かってコードを1行ずつ説明することによりデバッグを行うという話が由来である。この手法には、他にも多くの別名があり、しばしば様々な無生物が用いられている。

Wikipediaより引用)

 

まぁ、要は仕事のチェック方法で、「人に相談しているうちに解決策を自分で思いつく」というものを無生物で代替しているんですね。

 

これ、僕は最近知ったので深く理解していないのですが、人に相談する時って

相談内容を説明しなきゃいけない

←説明するには内容を言葉(一本の線)にしなければならない

という流れがあるため、

人に説明した

←内容を言葉(一本の線)にすることができた

←内容を無意識に把握していた部分まで意識の届く域まで持ってくることができた

ということになるんじゃないかと思ったわけです。

 

つまり、混乱した際に現状を言葉に出すことで、頭の中を整理することもできるんじゃないかと考えました。

 

そして、思いついたら即実行。

無機物に話しかけるのは少し抵抗がありますが、このさいなりふり構ってられません。

結果が全て、です。

 

そして僕は今日、会社にとあるものを持ち込みました。

それは小指の爪程の大きさの置物です。

滋賀県甲賀市に行ったときに買ったものですが、まさかこの子に話しかける日が来ようとは夢にも思っていませんでした。

 

 

出社し、まずは彼(?)をパソコン付近に配置。

電源ボタンの部分に置いたため特に目立つこともありませんでした。

 

そして始業。

 

昨日の終業直前に来た仕事を片付けながら朝のルーティーンの仕事、そしていつものように緊急の仕事が割り込んできました。

 

まだ。

まだこの子に話しかけるには早い。

 

上司から「○○やっといてね」と言われ、別で緊急の仕事の割り込み。

ここで昨日のタスク表に入れた仕事に遅れが発生する恐れが出てきました。

 

ここだ! 

 

「まず最優先の○○を処理し、緊急の仕事2、上司に言われた仕事を処理。次にリードタイムの長い○○の準備をします。その後、緊急の仕事1を片づけます。緊急の仕事1を処理するにはまだ少し早いため、できる限り前者4つを片付け、万が一10時20分に終わらなければ緊急の仕事2までを終わらせ、緊急の仕事1を処理します」

 

こんなようなことを報告しました。

この置物とは出会って一か月ちょいなので敬語です。

なんだか味方が増えたような気がして少し心強かったです。

 

やってみて分かったのですが、これ「どれから処理しよう……」ってまごついているよりはるかに効率的です。

この順でやる! と決めたならばあとは一つずつ片づけていけばいいだけですから。

「うわ、あれもやんなきゃ」って作業中に思いついて脳の容量を使うことを避けることができ、心なしか集中力が上がったような感覚がありました。

 

 

 

 

そして新たに仕事が割り込んでくる度にそれを続けること2時間。

ようやく仕事も落ち着いてきたときに、僕の隣に普段あまり話さない上司が話しかけてきました。

 

上司「角田……大丈夫か」

 

角田「ええ、昨日よりは断然余裕です」

 

と僕は少し誇らしかったのですが、どうやらこの上司、僕が何か一人でブツブツ言いながら仕事をしていたところを見かけて心配になったとのこと。

これを聞いた僕はハッとしました。

 

 

確かに……!

ブツブツ言いながら仕事してる人を見たら心配になりますよね。

僕は「置物に話しかけてる奴」に見えないようにすることに気を取られていました。

話相手がいないのに話かけてる人にも同じ感情を抱いて当然です。

 

なんだか急に恥ずかしくなってきた僕はその上司に今回の対策を説明しました。

 

いや、ちゃんと説明したんですよ。

 

上司「……うーん。まぁ、もしうまくいかなかったら次は皆に相談してみろ、な?」

 

と言われてしまいました。

完全にヤバいやつを見る目をしてましたね、あれは。

 

というわけで、成功は成功なんですが……思わぬところで傷を負う結果に。

まぁ、ただ今回成果を得られたのは「自身の問題を言葉にする」ことで状況を把握しやすくなったってことなので、無機物を先輩に変えるなどして実用していくことはできそうです。

 

バーダックデバック。

本来の目的とは外れたことで実践してみましたが、意外と効果は高いような気がします。

言葉に出しているとこうして心配されるかもしれませんが、言葉にしなくてできないよりはマシになるかもしれないので、タスクに追われて混乱している時に実践してみてはいかがでしょうか。

 

 

以上。

 

P.S.  あなたは心配されて然るべきじゃないでしょうか byアマちゃん