何も考えずに話始めると収集つかなくなるぞって話

 

明けましておめでとうございます。

今年は元気にやっていこうと思います、角田です。

 

年始からで恐縮なのですが、去年盗み聞きした他人の会話を紹介しようと思います。

 

では、舞台は年末のラーメン屋。

 

仕事終わりの僕は初めて見たそのお店に入ってカウンター席に着きました。

 

チェーン店ではないそのお店では、近所の常連と思わしき人でにぎわっていました。

 

その中に、今回の主人公、とあるおじさんと夜のお店で働いているであろう若い女性がいます。

 

まぁ、僕は仕事終わりということもあったので、さっさと食べて帰ろうと思い、この時は周りの会話に注意を払っていませんでした。

 

しかし、ラーメンを食べ始めた一、二分後におじさんが大声でこう言いました。

 

「知ってる? シャワーよりも風呂の方がなんだかんだ安くなるんだよ」

 

僕は頭の中で「ほう?」と呟き、注意をそのおじさんに向けました。

 

よくいる「若者に教えたがりおじさん」ですが、やっぱり年の功で役立つことを知っていることも多いのです。

 

一時期厳しく節制していた僕としても、この話は見過ごすわけにはいきません。

 

一方の女の子はおじさんの話に相槌をうつのみだったので、完全におじさんの独壇場となっていました。

 

 

 

しかし、おじさんの話はどんどん雲行きが怪しくなっていきます。

 

どうやら、聞く話によるとこのおじさんは毎日お風呂に入っていて、シャワーだけで済ませたことが1度もないんだとか。

 

 

え? じゃあ、シャワーとお風呂のどっちが安いかって比べられないんじゃ.......

 

 

しかし、おじさんはもう引けません。

 

「シャワーで節約しててもさ、結局風呂と同じくらい水を使うからさ、それなら湯船に溜めてゆっくりできた方が得だろう?」

 

 

 

なるほど。

 

使う水の量が同じなら、より満足感の得られる方が有効に使えてるって話ね。

 

 

苦し紛れの論理にしてはよく出来ているのではないでしょうか。

まぁ、このおじさんはシャワーで消費する水の量なんて知りようがないんですけどね。

 

ただ、僕も1回のシャワーで使用する水の量なんて知らないんで、納得しておくことにしました。

 

こうして、特に知りもしないことを自信満々に言うことはーーー

 

 

 

「まぁ、俺は頭洗う時とかシャワー使ってるんだけどな!!」

 

 

おい!

 

なんの話だったんだよ。

 

毎日大満足コースで使ってんじゃねーか。

絶対僕の倍近くは使ってるだろ。

 

まとめようとしてたのにまた一転しちゃったよ。

 

 ということで、女の子は終始苦笑いをしていたとさ。

 

僕は今後もシャワーで耐え忍んでいこうと思いました。

 

 

皆さん、話題に困ったからといって、目についたことや思いついたことを適当に口に出すのは控えた方が賢明ですよ。

 

沈黙も会話の一環と考え、話せることを話しましょう。

 

以上。