僕は高校生のとき文芸部で小説を書いていました。
一年に3~4冊作る部誌に載せていたので、それなりの数の物語を作ったことになります。まぁ、ノウハウも知らなかった僕が作っているので「物語」と言えるほどの質がるのかは疑問ですが。
あ、それと高校の時、僕は二回程とある出版社に小説を投稿したことがあります。
結果は箸にも棒にもかからなかったわけなんですが、今思えばいい経験をしたと思っています。
プロに見られる緊張感を持てたし、文芸部の活動ですらA4の原稿を130枚なんて書きませんからね。まぁ、一般的な小説にしたら短い方なのですが……。
という経験を経て、やっぱり物語作るのって大変だなぁ……ということを今でもしみじみ感じております。
まず何と言ってもモチベーションを高く保つのが難しい。
短編は熱が入った時にざっと書けてしまうので問題ないんですが、長編ともなると話は変わってきます。
上で言った、出版社に投稿したものは完成までに半年かかりましたが、僕はこの半年すら苦しんでいました。
というのも、書き始めに「これ最高傑作になるな」という自信があっても、日を重ねてアイディアを反芻するほど自分の中で「これ面白いのか?」という疑問が湧き上がってくるのです。要は何度も同じアイディアを咀嚼するうちに飽きてくるんですね。
そうなったらもう地獄ですよ。
自分が面白いと思えないものを書き続けるというのは学校の宿題をやる感覚と一緒です。特に小学校の時の夏休みの宿題をやっているような気持ちになります。
しかし、モチベーションが高い状態のときにそれなりの文量を書いてしまったためにコンコルド効果が働いてもう後に引けなくなります。こういう大それたことをしようとすると途中でやめることができなくなるんです。
あと、これは物語を作っている人に向けてなのですが、こういう時にテコ入れはしない方がいいです。
そのテコ入れって、あなたの頭の中にある「最高傑作だったもの」を踏まえて考え出されたものなので、下手するとテコ入れによって生まれたその面白さが伝わらない可能性が出てきます。設定や展開に無理が出て路線変更するならともかく、まずは最初に思い浮かべたものを完成させるようにしましょう。そして、叶うならこれを過去の僕に伝えてください。
……で、現在の僕もそういう状態に陥っています。助けてください。
去年の夏に書き始めた小説を未だに書いているんですが、続きを書くのがつらいです。
……いや、辛くはないか。
昔に比べればモチベーションは高めなんですが、今回の小説はとにかく長い。
今まで書いたものの中で一番の長さになるでしょう。
難産ではないんですが、赤子の胴が異様に長い感じです。
というわけで、もう数か月頑張らなくてはならない事実に辟易としています。
↓こういう記事だったら狂ったように書けるんですけどね……。
そのような苦しみの中で生活しております。
ただ、そうやっているよりいっそのこと集中して書いた方が後々楽になるのかもしれません。
今苦しむか、今後も苦しむのかを選択するなら前者を選択した方が賢いのでしょう。
苦しいと感じたその瞬間が頑張り時なんだと思いました。
では、この記事もいい感じの長さになったところで、今からカラオケに行ってきます。
以上。