と、テンションの高いタイトルをつけたのでこっちも頑張っていきたいと思います。
開会の辞
さて、みなさん。お昼寝好きですか?
僕は嫌いです!
……いや、嫌いではないかな。必要がないだけで。
規則正しい生活をしている僕は日中眠くなることが少ないんですよ。
なので、お昼寝しようと思わないんです。元気が有り余ってるんでね。
昔からそうで、保育園のときのお昼寝の時間とか地獄でしたよ。だってまったく眠くならないし、寝てないと注意されるで一時間弱(?)布団の中でじっとしているんですよ。それもほぼ毎日。覚えているだけでも、そのお昼寝の時間に眠れたのは2回程ですよ。
という、お昼寝ができない身体で成長して今に至るのですが、まさに今日、今一度お昼寝をしようと考えました。
今回はそのレポートです。
登場人物紹介とルール説明
角田選手……昼寝ができない成人男性。夜なら旅行の車内でも寝られる。
カフェイン……今回の妨害役。角田が直前に飲んだカプチーノに潜んでいた悪魔。睡魔を殲滅するのが得意。
ルールは簡単、制限時間(一時間)の間に眠れたら角田選手の勝利となります。
試合前
実況「さあ始まりました。世紀の大決戦『カフェインVS角田』。実況は私、五時間後の角田でお送りいたします。そして、解説役は四時間後の角田さんにお越しいただきました。よろしくお願いします」
解説「よろしくお願いします」
実況「それにしても角田さん、なぜ角田選手は昼寝をしようと思ったのでしょうか」
解説「様々なことが考えられますが、最も有力なのは去年行った西尾維新大辞展の影響による説です」
実況「ほう、西尾維新大辞展。それはどうしてでしょうか」
解説「かの有名な西尾維新先生の一日の行動表の中に「仮眠」というものがありまして、それをとり入れてみようと思ったのでしょう。彼は午前中にクソ長い記事を書いていましたから、先生の姿を自信に重ねたのだと考えられます」
実況「なるほど、浅はかですね」
試合開始
実況「さあ、ゴングが鳴り響きました。試合開始です。角田選手はゆっくりと布団に入り……おっと、これは……?」
解説「スマホをいじり始めましたね。まずはカフェイン選手の優勢、ということです。カフェインには脳を興奮させる作用がありますからね。それが働いているのでしょう。それにスマホの光は目に刺激を与えて眠気を取り払います。これは最初から大技が出ましたね」
実況「なるほど、恐ろしい技です。未だカフェイン選手の猛攻が続いております。スマホをいじり始めて五分、全く眠る気配がありません。しかし、このまま一時間スマホをいじったままだとそもそもこの企画自体が成立しないので、角田選手に頑張ってほしいですね。っ! おっと、スマホを置いた! カフェイン選手の寝技がここで解かれる! これはどういうことなんでしょうか……? 角田さん。」
解説「最後の画面がはてなブログのアクセス解析だったので、一桁のアクセス数を見て我に返ったのでしょう」
実況「何はともあれ、角田選手が目を瞑ったことで試合が動き始めました。お? 横向きになって片足を曲げる……。ま、まさかこの形は……!」
解説「回復体位(↓)ですね。彼の得意技です。このポーズで寝ると非常に気持ちいいんですよね。私も現役時代はよく使っていました」
実況「ということは、角田選手はもう眠れる、ということでしょうか」
解説「いえ、この技は眠った時に本領を発揮します。眠くもない現在この技を使ってもあまり効果はありません。しかし、それでもなお使っているということは、カフェイン選手への牽制の意味があるのかもしれません」
実況「なるほど。「僕は寝るぞ!」といった意思表明でもあるのですね。……と、ここで十五分が経過しました。残り四十五分です。」
解説「カフェインは、一説では八時間ほど作用するという話もありますから、一筋縄ではいかないでしょうね」
~試合開始から三十分後~
実況「にらみ合ったまま三十分が経過しました。お互い一歩も譲りません。しかし、角田さん、彼はなぜ寝返りを打たないのでしょうか」
解説「確かに今の状況では、寝返りで身体の負担を分散することが望ましいのですが、同時にリスクを抱えることもあるので角田選手は下手に動けないのでしょう」
実況「リスク、ですか」
解説「寝返りを打って、またしっくりくるポジションをとれたなら良いのですが、現実はそうもいきません。もししっくりこないポジションの場合、自らそのポジションを探らなければなりませんから、身体に刺激が与えられてしまいます」
実況「なるほど、何を言っているのか全然わかりません。」
解説「!?」
実況「おっと、角田選手の曲げた膝が伸ばされ、回復体位が解かれました。これは……」
解説「角田選手、思い切りましたね」
実況「ついに出たー!! 180度の豪快な寝返りが布団に爪跡を刻みます」
解説「非常に美しい寝返りです。今回の競技でなかったなら高得点が狙えていたはずです」
~試合開始から四十五分後~
実況「さあ、試合もそろそろ大詰めです。現在はカフェイン選手が優勢のまま四十五分を迎えました」
解説「ただ、角田選手もそろそろウトウトしてきているように見えます。これは大逆転に期待できるのではないでしょうか」
実況「さあ、ここで動きが! 角田選手が、手をついて……立ち上がった!? これは!? 角田さん!」
解説「あー、恐れていたことが起こってしまいましたね。あれはカフェイン選手の必殺技です。彼には利尿作用がありますからね、角田選手はトイレに向かうのでしょう」
実況「トイレ、ですか。しかし角田さん。彼は一、二分で戻ってくるかと思われます。その後に逆転が起こる可能性はないんでしょうか」
解説「うーん、難しいと思います。この部屋の外はけっこう寒いですからね。足が冷えた時点で眠るのは困難になるでしょう」
実況「そうですか。ただ、角田選手にはまだ諦めず頑張ってほしいと思います。と、ここで角田選手が帰ってきました」
解説「ありゃ、やっぱり足を始めとして身体全体が冷えていますね。残り十分、かなり本人も焦っているのではないでしょうか」
実況「おっと、ここで角田選手、スマホに手を伸ばしたー!!」
解説「これはもう決着なのではないでしょうか」
実況「アクセス数は一時間前から全く変わっておりません。角田選手、満身創痍です」
試合終了
実況「ここで終了の合図です。試合終了! そして、見事勝利したのは……」
……………
…………
………
……
カフェイン選手だーっ!
実況「優勝者にはトロフィーが与えられます。その隣で角田選手は布団を畳み始めています。悔しさがにじみ出ています。
解説「膀胱を中心にトレーニングして、いつかまたリベンジしてほしいですね」
実況「では、ここまでの実況は六時間後の角田でお送りいたしました。五時間後の角田さん、ありがとうございました」
解説「ありがとうございました」
終わりに
というわけで、眠れませんでした。
応援してくれた皆さん、ごめんなさい。
次の試合では必ずや勝利を掴んで見せます。
以上。