僕は「ひだまりスケッチ」が大好きです。
僕と「ひだまりスケッチ」
思えば小学校のとき、僕は深夜に目を覚ましました。
基本テレビはつけっぱなしだったのですが、そのとき偶然にも「ひだまりスケッチ」が始まったのです。
今でも覚えています。あのポップなオープニング。深夜にアニメを見ているというあの高揚感。可愛いゆのっち……。
僕は一瞬で虜になりました。初めて見た深夜アニメだったのもあって、思い入れは半端じゃないです。
ちょうどそのとき放送していたのが一期第二話「8月21日 ニッポンの夏」というのもまた良かったんですよね。シャフトのあの演出と、昼と夜の雰囲気の差が僕にぶっ刺さりました。
そしてあまりにも満足した僕は次回予告を見ました。
わかる人はわかると思うんですが次の話って「6月17日 またはインド人」なんですよね。
2話を見ていたそのときはだいたい1月か2月だったので、
「え!? 次の話6月!?」
と、仰天しました。アホですね。
まぁ、その日から新聞の番組一覧にかじり付いていたおかげで3話から見ることができたんですけどね。
それから録画して何度も見ていました。
兄にいたずらで第四話「5月18日 歌うショートケーキ」を消されて大喧嘩したり(一回しか見てなかった)、最終回で「終わってほしくない」と頬を濡らしたこともありました。
で、二期三期四期と見ていた僕も高校生になりました。
三期までこのアニメ原作が漫画であるとは知らなかったのですが、ついに僕は本屋で見つけてしまいました。……「ひだまりスケッチ」原作を。
なるほど! だから一期のオープニングで漫画のコマが流れていたのか!
と、そのとき気づいたんですね。
まぁ、というのも昔から漫画はあまり買っていなかった僕は「漫画原作がアニメになる」という今では当たり前のことがよくわかっていなかったんです。
そしてその時出ていた最新刊まで買って、よりひだまり沼に自ら潜水していったのです。
僕の好きなキャラ
僕が「特に」好きなキャラクターを書いていきます。
多いのでテンポよくいきます。
まずゆのっち
いわずもがな、最高の主人公。素直で天然、とにかく優しく、礼儀正しい。一番好き。自分に自信がもてないときもあるけど、夏休みの自分課題や二年の文化祭など頑張り屋さんな面が強い超いい子。好きな回は「5月28日~6月2日 ひだまりパレット」です。ひだまり荘のみんなとの絡みがある回。本当に最高。
次は宮ちゃん
ゆのっちの親友。多分僕も友達になれるくらい明るい女の子。なんならもう友達かもしれない。大食いでいつも腹ペコ、あと何かを食べてるときめちゃくちゃ幸せそう。稀に見せるセンチな宮ちゃんも好き。好きな回は「3月16日~23日 まろやかツナ風味」です。あの猫との絡み、最高。
次は沙英さん
クールで知的。常識人としてのポジションを確立しながら割と恥ずかしがりだったり恋愛に関して耳年増だったり……というギャップが好き。リアルお姉ちゃんで、個人的には智花ちゃんにからかわれて怒るとこが好き。あと外せないのが夏目さんね! 好きな回は「11月10日 ほほえみがえし」。智花ちゃんとの電話が最高にいい。
次はヒロさん
母性あふれる世話焼きなお姉さん。料理上手で穏やかだけど、体重を気にする面もあって可愛らしいところも。ただ、無理なダイエットで倒れることもしばしば。悩むゆのっちを優しく元気づけるヒロさん好き。好きな回はやっぱり「9月29日~30日 ヒロさん」。めっちゃ泣いた。最高。
次、乃莉ちゃん
関西から来た現代っ子。明るくてさっぱりした性格を最初に見た時はかなり新鮮だったなぁ。割としっかりしてるけど、時々抜けてるとこが好き。これからもなずなちゃんを引っ張っていってください。メガネが超似合う。好きな回は「9月28日 マヨナカノリスケ」。沙英さんとはまた違ったしっかり者なんだなぁと思った最高の回。
次、なずなちゃん
内気で大人しい女の子。本人の意思とは無関係に目立つことが多い。なずなちゃんの絵のところはかなり笑った。毎回なにかを頑張ろうという意気込みは感じるけど割と危なっかしいから、見てるこっちもハラハラします。守ってあげたくなる。好きな回は「4月26日~27日 恋愛上級者」。人参食べれたの可愛い。最高。
まだまだ行きます茉里ちゃん
通称フェスタさん。今までにないくらい社交的で今風の女の子って感じがする。寂しいからって上級生の乃莉ちゃんの教室にくるの可愛い。パパとママの件で照れてる顔がめちゃくちゃ好き。個人的には乃莉ちゃんと相性が良さそうだなと思ってます。どや顔が多くていいキャラしてる。最高。
次、大家さん
だらしない感じなんだけどしっかり大人な女性。かっこいい。ゆのっちの純粋な目で見られる大家さんいいよね。スイカ持ってきてくれたり焼肉連れてってくれるいい人。「お金のない子も夢を追ってほしい」ってあの気持ちは心にきました。好きな回は「5月25日 らっしゃい!!肉の里」。500円頼むの最高。
次、吉野家先生
明るくて生徒思いな先生。露出癖というか、いろいろな衣装を着るための情熱はかなりのインパクトがありました。いつも校長先生に怒られているのも可愛い。ただ、しっかりと生徒を導くときもある、僕の中の理想の先生ランキング12年連続一位です。好きな回は「12月22日 お姉ちゃんだったのですね」優しさの原点が見えて最高。
次、夏目さん
沙英さんと仲良くしたいのにいつも敵対するようなことを言ってしまう女の子。沙英さんの前で高飛車に振る舞うのとは反対に、普段は面倒見が良い常識人とギャップがすごい。自転車の後ろに乗った夏目さん好き。好きな回は「12月21日~24日 うろおぼえうた」。もうここしかないよ……。これは僕も嬉しかった。最高すぎ。
次、校長先生
この人は外せないでしょ。見た目のインパクトは「ひだまりスケッチ」随一。いつも震えている、生徒や教師の事を大切にしている校長先生。吉野家先生の奔放さに振り回されていつも怒っているようにも見えるけど、ちゃんとねぎらっている場面もありますね。好きな回は「10月12日 嵐ノ乾燥剤」。天気よくねーよ。最高。
あとは智花ちゃんとかアリさんとか中山さんとか真実ちゃんとか桑原先生とか益子先生とか……もう全員好きなんですけど。まぁ、「特に」で言うならこの人たちですかね。
高校生に対する憧れ
当時小学生の僕は「ひだまりスケッチ」にはまった結果、高校への期待値が尋常じゃなくなっていました。
身近に高校生くらいの人は誰もいませんし、まだ小学生の僕は高校についてなにも知らないこともあって、「あ、高校ってこんな楽しそうなんだなぁ」とぼんやりと思っていました。(……「思っていました」って、実際楽しかったけどね)
しかも、ゆのっちを始めとしたひだまり荘の住人はみんな一人暮らしなんですよ。
小学生の僕からしたら想像もしてない世界でした。
友達とアパートが同じってこんなに楽しいのか! と「ひだまりスケッチ」で学んだ僕はその時から友達と同じアパートに住むことを夢にしていました。
大学生になって「シェアハウスしてみたい」と発言していた原因はだいたいここにあります。
あと、特に沙英さんとヒロさんはかなり大人っぽく描かれています。
沙英さんは小説家としてクールで知的な人、ヒロさんは料理の得意な世話焼きなお姉さん……と。
「高校生ってすげぇ!」
……と、アホの私はめちゃくちゃ夢を持って育ちました。
あ、高校で小説を書いていたのはまんま沙英さんの影響を受けています。僕も沙英さんみたいな人になりたかったのです。
登場人物に影響を受けた僕
今言った通り、僕は沙英さんから影響を受けて小説を書いていたのですが、実は他にも影響を受けたことがあります。
まず、美術に関すること……まぁ、平たく言えば「絵」ですね。
これに関してはゆのっちが頑張って絵を描いていること(特に文化祭の回)に感化されて「僕も絵を描いてみよう!」となったのです。
絵に興味を持ち、なんなら美術科のある高校を目指していた時期(めちゃ短い)もありました。
ただ、熱量はすごくてデッサンの勉強とかめちゃくちゃしてたんですよ。中学に入って美術部に入ろうと思っていましたが、楽器の魅力も感じて迷った挙句、結局吹奏楽部に入りました。
次、大食いキャラ……というより宮ちゃんみたいになりたくてたくさん食べるようになりました。
……ここで大きな勘違いをしていたのですが、僕は宮ちゃんの「天真爛漫で明るい性格」になりたかったのであって「たくさん食べる」というのはそれに付随するものだったんですね。僕はそれを取り違えて「めちゃくちゃ食べる」ということだけをトレースし、異様に食へ興味を移すことになったのです。
そのおかげか天真爛漫にはなりませんでしたが、めちゃくちゃ食に興味がある人になってしまいました。最高です。
次、僕は毎日日記を書いています。この日記には毎日その日にふさわしいタイトルをつけるようにしているのですが……わかる通り、これはアニメ「ひだまりスケッチ」のサブタイトルに影響を受けています。
あの感じめちゃくちゃよくないですか。「9月4日 裏新宿の狼」とか。こういう感じの日記を作りたいと、現在の日記にとり入れようと思いつきました。
次、さっきの沙英さんの話に戻りますが、僕は小説を書いていたことがきっかけで文系の大学に進みました。つまり、「ひだまりスケッチ」がなければ今の僕もないんです。
完全に人格形成の段階から進路まで、僕の人生には「ひだまりスケッチ」がめちゃくちゃ関係しています。
逆に言えば、こんなに影響を受けやすい僕。そんな僕が影響を受けたのが「ひだまりスケッチ」で良かったと思っています。
最後に、こんな最高な作品を生み出してくれたうめ先生に感謝を。